アマサギ
このページ名「アマサギ」は暫定的なものです。(2026年10月) |
| Ardea coromanda | |||||||||||||||||||||||||||
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Ardea coromanda | |||||||||||||||||||||||||||
| 保全状況評価 | |||||||||||||||||||||||||||
| NOT EVALUATED (IUCN Red List) | |||||||||||||||||||||||||||
| 分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||||||||
| Ardea coromanda (Boddaert, 1783) | |||||||||||||||||||||||||||
| 英名 | |||||||||||||||||||||||||||
| Eastern Cattle Egret
繁殖地
越冬地
周年生息地
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アマサギ(猩々鷺、飴鷺)は、ペリカン目サギ科アオサギ属の一種である Bubulcus ibis に対し、これまで用いられてきた和名。しかし、従来の亜種 B. i. ibis とアマサギ B. i. coromandus はそれぞれ独立種とされ、またアオサギ属に移されたため、それぞれ Ardea ibis、Ardea coromanda となった。このため、以下ではこれら2種のうち、日本に分布する種である、Ardea coromanda について説明する。
分布
[編集]南アジア・パキスタン、ヒマラヤ山脈南麓地域から、東方はロシア南部、日本に至るまで、南方は熱帯アジア全域に生息する。オーストラリア、ニュージーランドでは分布が拡大している[1]。
多くの地域では周年生息する。日本では、亜種アマサギが夏季に本州(主に宮城県以南)の至る農地に繁殖のため飛来し(夏鳥)・(漂鳥)、九州など暖かい地域で越冬する(留鳥)。
形態
[編集]全長46-56センチメートル[2]。翼開長88-96センチメートル。後頸、胸部から腹部にかけて白い羽毛で被われる。
嘴は短く、色彩はオレンジがかった黄色。後肢の色彩は黒褐色。
繁殖期は眼先が赤く、嘴や後肢の色彩も赤みを帯びる。夏季は頭部から頸部、胴体上面はオレンジがかった黄色(飴色)の羽毛で被われ(夏羽)、和名の由来になっている。また、冠羽と飾羽が伸びる。冬季は頭部から頸部、胴体上面が白い羽毛で被われる(冬羽)[3]。雌雄同色[2][3]。
生態
[編集]草原、農耕地、湿原などに生息する。単独やペアで生活するが、小規模な群れを形成して生活することもある。昼行性。
食性は動物食で、主に昆虫、クモを食べるが、魚類、両生類、小型爬虫類、甲殻類なども食べる。大型の草食獣の背中に止まり、寄生虫を採ることもあるので、共生関係の例に挙げられることもある。
繁殖形態は卵生。同科他種も含めた集団繁殖地(コロニー)を形成する。雄が巣材を集め、雌が森林の樹上に木の枝を組み合わせた皿状の巣を作り、日本では4 - 7月に1回に2 - 5個の卵を産む。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は22 - 26日。育雛は雌雄共同で行う。雛は孵化してから30 - 40日で巣立つ。
争いのときに「アゥ」「コア コア」「カウ カウ」という小さな声を出すが、あまり鳴かない。ねぐらや営巣地では、このほかに、「ガッ」「ガァァ」と小さく鳴く。
- 冬羽
- カエルを捕獲した夏羽のオス
- 卵
分類
[編集]以前は種アマサギ Bubulcus ibis に Bubulcus ibis ibis と 亜種アマサギ Bubulcus ibis coromandus を含めたが、AviList v2025 においてそれぞれ独立種として認められた[1]。また、2023年の分子系統解析では本種を除いたアオサギ属 Ardea が側系統群であることが判明したため[4]、2種ともアオサギ属に移された。
保全状況評価
[編集]IUCNは2025年現在、本種を独立種として評価していない。旧アマサギ Bubulcus ibis は低懸念とされている[5]。
一方、2026年には日本の環境省によって、亜種アマサギ Bubulcus ibis coromandus として絶滅危惧IB類に指定された [6]。
絶滅危惧IB類 (EN)(環境省レッドリスト)
人間との関係
[編集]漢字表記の猩猩は酒好きな伝説上の動物で、夏羽の色彩に由来する。
英名cattleは「ウシ」の意で、ウシなどの家畜が移動する際に追い立てられた獲物を目当てに後をつけることが由来。現在では家畜のみならず、耕運機の後をつけることもある。
脚注
[編集]- 1 2 AviList Core Team. 2026. AviList: The Global Avian Checklist, v2025b. https://doi.org/10.2173/avilist.v2025b
- 1 2 山溪ハンディ図鑑7 日本の野鳥 (2006)、168-169頁
- 1 2 ひと目でわかる野鳥 (2010)、101頁
- ↑ Hruska, Jack P.; Holmes, Jesse; Oliveros, Carl; Shakya, Subir; Lavretsky, Philip; McCracken, Kevin G.; Sheldon, Frederick H.; Moyle, Robert G. (2023). “Ultraconserved elements resolve the phylogeny and corroborate patterns of molecular rate variation in herons (Aves: Ardeidae)”. Ornithology 140 (2): ukad005. doi:10.1093/ornithology/ukad005.
- ↑ BirdLife International. (2025). “Bubulcus ibis”. IUCN Red List of Threatened Species (英語). 2025 e.T22697109A280979746. doi:10.2305/IUCN.UK.2025-2.RLTS.T22697109A280979746.en. 2026年10月13日閲覧.
- ↑ 環境省『環境省第5次レッドリスト(鳥類)』(PDF)環境省、2026年3月17日、2頁。
参考文献
[編集]- 安部直哉 『山溪名前図鑑 野鳥の名前』、山と溪谷社、2008年、38-39頁。
- 環境庁 『日本産鳥類の繁殖分布』、大蔵省印刷局、1981年。
- 桐原政志 『日本の鳥550 水辺の鳥』、文一総合出版、2000年、80 - 81頁。
- 黒田長久監修 C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編 『動物大百科7 鳥類I』、平凡社、1986年、76、178頁。
- 高野伸二 『フィールドガイド 日本の野鳥 増補改訂版』、日本野鳥の会、2007年、110 - 111頁。
- 中村登流監修 『原色ワイド図鑑4 鳥』、学習研究社、1984年、130、172頁。
- 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年、66頁。
- 『小学館の図鑑NEO 鳥』、小学館、2002年、23頁。
- 『世界の動物|分類と飼育 コウノトリ目+フラミンゴ目』、財団法人東京動物園協会、1985年、23 - 24頁
- 叶内拓哉、安部直哉『山溪ハンディ図鑑7 日本の野鳥』(第2版)山と溪谷社、2006年10月1日。ISBN 4635070077。
- 中川雄三(監修) 編『ひと目でわかる野鳥』成美堂出版、2010年1月。ISBN 978-4415305325。