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ポケモン×考古学! 『ポケふた』のモデルをトーハクで探してみた

突然ですが、皆さんは『ポケふた』を知っていますか?
『ポケふた』とは、ポケモンの絵が描かれたマンホールの蓋のこと。ポケモンファンにはお馴染みの、全国各地で見られるご当地ものです。

東京・上野公園のポケふたは、東京国立博物館(トーハク)と深い関わりのあるデザイン。
場所はトーハク正門の真正面。

「↘」の先には、
ヤジロンドーミラーが描かれたポケふた!

『ポケふた』に描かれるのは、その土地の風土や名所にちなんだポケモンたち。

では、トーハク前のこの2匹は?
公式の「ポケモンずかん」を覗いてみると、そのヒントが隠されています。

ヤジロンはどぐうポケモン土偶どぐうは縄文時代の人形。
ドーミラーはせいどうポケモン青銅せいどうは弥生〜古墳時代に流通した金属。

そう、この2匹はまさに、トーハクに展示されている考古遺物がモデルと思われるものです。

そうと知ったら彼らのモデルに会うため、いざトーハクの「平成館 考古展示室」 へ!

ヤジロンのモデルは「しゃこちゃん」!?

「遮光器土偶」 高さ34.2cm

展示室でひと際目だっているのが、ヤジロンの姿を彷彿とさせる、この「遮光器土偶しゃこうきどぐう」です。

教科書にも登場する日本一有名な土偶。
宇宙からやってきた、と言っても信じてしまいそう!

青森県の「亀ヶ岡石器時代遺跡かめがおかせっきじだいいせき」から出土したこの土偶は、地元では「しゃこちゃん」の愛称で親しまれています。誕生したのは、今から約3000年前の縄文時代晩期。

目の形が遮光器(雪から目を守るゴーグル)に似ていることから、この名がつきました。

頭には王冠のような突起、がっしりしたなで肩、きゅっと締まったウエスト、太く短い手足。そして全身を覆う美しい文様…まさに縄文時代のマジカルな逸品。

ドーミラーのモデルは古墳時代の鏡!?

右上が「六鈴鏡 」

一方、ドーミラーのモデルと思われるのは、古墳時代(6世紀)の「六鈴鏡ろくれいきょう」。
青銅で作られた丸いかがみのまわりに、6つの鈴が付いたものです。 ※鈴の数にはバリエーションがあります

作られた当時、鏡の部分は輝く黄金色をしていて、その表面は周囲の光や、覗き込む人の姿をぼんやりと映し出していたと考えられています。

それが長い年月地中に埋もれているうちに、サビ(緑青)に覆われ、現在の神秘的な青緑色へと変色しました。

ドータクンのモデルは弥生時代の釣り鐘!?

また、ポケふたにはいませんが、ドーミラーの進化形ドータクンは、弥生時代の「銅鐸どうたく」がモデルのようです。

銅鐸は、釣鐘つりがね型の青銅器。
弥生時代の祭りでは、手に持ち振り鳴らして使われていたと考えられています。

しかし時代が進むにつれて、銅鐸は「鳴らすもの」から「見るもの」へと大型化し、デザインもより複雑に変化していったとされています。 

「銅鐸」の変遷

現在(2026年6月)はこれらが展示されていますが、展示品は替わることがあります。そんな時は、これとは違うヤジロンやドーミラー、ドータクンのモデルにも会えるかもしれません!

ポケモンになりたい!太古の遺物たち

この2月、ポケモンは30周年を迎えました。 
今や1025匹(2026年現在)にまで増えたポケモンの頂点に立つピカチュウは、街で見かけない日がないほど。 

そして博物館を覗けば、縄文土器やハニワ、ヒスイの勾玉など、太古の昔の魅力的な造形がまだまだ沢山あります。

こうした日本の考古をテーマにしたポケモンがもっと増えて、ポケモンのモデル探しに博物館へ行くーーそんな楽しみ方が増えたら嬉しいですね。

東京国立博物館 平成館

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