時空を超えた父と息子の洗い物チキンレースの行方
キッチンの周りにコップが5つ。
流しに置かれた洗い物は
食事の数にして4食分。
全部長男が使ったものである。
いつ洗ってくれるんだろう。
2ヶ月ほど前に
食洗機がトラブってメーカーに引き取ってもらった。
それ以来、洗い物は全部手で洗うことになった。
最初はボクが全部洗っていた。
だけどあまりに時間を取られてしまって
やりたいことができない。
考えてみれば3分の2はこどもたちが使ったものだ。
小さい頃なら食器を落っことして
割れたりしたら嫌なので
全部ボクが洗うのも仕方なかった。
だけどもう大学生である。
自分で使ったものくらい自分で洗ってくれ。
だいたい、なんでこんなにコップを使うのか。
自分専用のコップ1つあれば
自分しか使わないんだから
水でゆすいで食器カゴに逆さにして
置いとくだけでもいいじゃないか。
それはイヤらしい。
ちゃんと洗わないとイヤらしい。
じゃあ自分で洗おっか。
何度言ってもやる気配なーし。
食洗機があるころは
そこに入りきらないものだけを
手洗いすればよかったので
ボクがちょこっと残業すれば済んでいた。
食洗機がなくなってからは
ボクが洗い物に取られる時間が膨大になった。
労基署に相談したらすぐ動いてくれるレベル。
「こんなブラックな仕事はやってられません!」
といって辞めていく新入社員が羨ましい。
長男は新しいコップを使って放置。
あとはYouTube見て横になって声出して笑ってる。
その間に下々のものが洗えということでしょうか?
自分のものは自分で洗ってください。
あなたがYouTubeを見たいのと同じように
父はnoteを書きたいんです。
「もう父は自分の食器しか洗いません。
使ったものは自分たちで洗ってください。」
ある日、そう宣言した。
次女は一晩放置することが多いけど、
翌朝には洗ってくれるようになった。
さて長男である。
このチキンレースは勝負が見えているのだ。
流しに食器が溜まって困るのはボクだ。
料理をするなどキッチンを使うのはボクだからだ。
長男はその気になれば
食器棚から食器がなくなるまで
洗い物を放置しても困らない。
食器棚ごと食器を捨てるしか勝てる見込みはない。
そして今日も食器やコップは溜まっていく。
洗うのもストレス、
洗わないのもストレス。
まあ、これも因果応報。
自分がこどもの頃に洗い物したのかといえば
「いいえ」と即答できる。
時空を超えて今その報いを受けているだけ。
世の中に逃げ得はない。
借金はいつか返さないといけない時が来るのだ。
覚えておくのだよ、長男くん。
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