お盆期間に読んだ漫画その1|『夕凪の街 桜の国』
どうもこんちは。
今日は終戦の日ですね。この日は、戦争にまつわる本でも読んで過ごそうかなと思っていました。
せっかくなので、普段あまり読まないような戦争文学をじっくり読んでみようかと。朝の涼しいうちに読書を始めて、昼ごろには読み終わっている。そんな予定もいいかなと…
ところが。朝から草刈り。男手がそろったので急遽決定(男3兄弟です) 暑かった~。汗だく。
少し、読書どころではなくなった。さらに夕方からは親孝行イベントが入っている。こちらも大事にせんとなぁ。
ということで、終戦の日に戦争文学をじっくり読むという当初の予定は、あっさり崩れ、そこで、
「一日で読める、気軽な漫画にしよう」
と思って選んだ(再読)のが、こうの史代さんの『夕凪の街 桜の国』です。一冊で完結する漫画なので、これなら今日でも読める。
ちなみに「気軽な漫画」と書きましたが、内容まで気軽という意味ではありません。はだしのゲンのような生々しい描写はないけども、戦争の後遺症がひしひし伝わってくる。
物語は大きく二つに分かれてて、前半の「夕凪の街」は、原爆投下から10年後の広島で暮らす女性の物語。
そして後半の「桜の国」では、時代が現代へ移り、別の世代の家族の物語へと続く。
それぞれ別の話を読んでいるように感じるけど、読み進めていくと、少しずつ二つの物語がつながってくる。
さっきも言ったけど、原爆の悲惨さを、爆発や瓦礫や死体をこれでもかと描いて伝える漫画ではない。なので入りやすいとも言える。
その日を生き延びた人が、その後どんな人生を送ったのか。何年経っても消えない身体や心の傷。「被爆した人」として見られることへの戸惑いとか、
家族だからこそ言えないこと。そして、戦争を直接経験していない次の世代にまで、知らないうちに残っていくもの。
そういうものが、普通の日常の中から浮かび上がってくるように描かれています。戦争は終わった。でも、その日にすべてが終わったわけではない。
戦後の戦争ってやつでしょうか。そんなことを考えた。あとがきに作者の言葉があるのですが、そこにも引っかかるものがありました。
原爆というものからできるだけ距離を置き、「自分には関係のないこと」として生きようとしていたことに、どこか不自然さや後ろめたさを感じていた、という趣旨の言葉です。
原爆だけの話じゃないんだと思う。世の中には、自分には関係ないことにしてしまいたいことがたくさんあります。
知らないほうが楽だもんな。見なかったことにしたほうが、毎日は平和。
ニュースを見ていても、自分に直接関係がなければ、いつの間にか別のことを考えている。
だから、たまには本を読んだり、映画を観たりして、自分の知らない世界を積極的に覗いてみるのも必要かなと思いました。
何のために生きているのか、この世界はどうなっているのか、今の僕にはこんなにものんきに考える余裕がある。ありがたいことだと思う。
そんなことを考える以前に、毎日の出来事があり、そこで必死に人が生きている、文字どおり必死に生きている人たちがここでは描かれている。
一冊で完結するのでそんな気合い入れなくても大丈夫。読めます。
たぶん、今日はこのあと、いつものように飯を食べて、シャワー浴びて、スマホを眺めて寝るんだ。とりあえず今からプチ親孝行してきます。
この動画もこの日におすすめです。おそらく同じ世代の男性が作られたと思われる。感性が近い。男に強くおすすめ。
【終戦から81年】この国を救うために身を捨てた人達は今の世の中に何を思うのか?
