【詩】座敷童子
座敷童子は、さびしんぼ
いつも一人で遊びます
それじゃあ、あんまり退屈だから
たまには近所の子供らに
混じって一緒に遊びます
蝉取り、かくれんぼ、ケンケンパ
(ああ、嬉しいな、楽しいな)
おやつの時間になりました
「さぁ、おあがり」と、かあさんが
西瓜を切ってくれました
「わぁい」と笑って食べようと
したけど、その手が止まります
西瓜が一切れ足りません
みんなは、ちょっぴり困り顔
かあさん、ニコニコ笑ってる
座敷童子は言いました
「僕、いらないよ。もう帰る」
子供にゃ見えても、大人にゃ見えぬ
座敷童子は知ってます
(でも、僕だって、かあさんがくれた西瓜を
ちょっとは食べてみたかったんだよ)
コツンと石ころけとばして
トコトコ駆け出す、畔の道
帰るおうちは、ひとのうち
座敷童子は、さびしんぼ
今日も一人で遊びます
