生きている自分を、ただ、喜べる自分に。
「50歳になったの!お祝いして~!」という
少しテンション高めの女性と会った。
ふと見た、夢の中で。
その女性に声をかけられた私の姿は
まだ20代だった。
50歳より若く見えるとか、
それより老けて見えるとか一切なく。
「あぁ、50歳なんだろうな」って、
不思議としっくりとくる女性だった。
とにかく。
テンションだけが、やけに高い。
そこだけが、やたらと
その女性の只者じゃなさを表しているようだった。
その女性に声をかけられている私は、
「お、おう。なんなんだ?」と困惑をしている。
そんな20代の私に、その女性はこう話した。
「わたし、白血病だったの」
「でもね、50歳になれたの」
そのとき、
「お祝いして~」の言葉の意味が理解できたような気がした。
そして、心から
「おめでとう」を言いたくなった。
「白血病を克服して50歳になった女性」
「20代の私」
そして、その光景を見ている現在の私。
「20代の頃は、
まさか自分がガンになるとは思ってもなかったよね」と
20代の私を見て、そう思った。
50歳の女性は、
「白血病・弁慶」というブログをやっていることを、
嬉しそうに話して去っていった。
「見てね~!」と最後まで、
テンションは高いままだった。
圧倒されながら、目が覚めた。
目が覚めて急いで
「白血病・弁慶」というブログを探してみたけど、
もちろん、そんなものは一切なかった。
でも、
あの女性がどんな言葉を書くのか見てみたくて仕方なくなった。
「50歳になれたの」
あんなに嬉しそうに言っていた。
きっと彼女にとって、
いろんな想いをのりこえて
やっとたどりついた「50歳」だったのだと思う。
私は、30歳の時に「悪性リンパ腫」になった。
あともう少しで、39歳を迎える。
気が遠くなるくらい、いろんなことがあった。
「あの頃、もう終わりだ」と思った人生は
どうやらまだ続けられるみたいだ。
とはいえ、
50歳までは、まだまだずーっと先。
けれど、いつか。
私も、あんな50歳になりたいと思った。
生きている自分を、
ただ、喜べる自分に。
「白血病・弁慶」というブログは見つからなかったけれど、
私は「悪性リンパ腫・弁慶」として、
これからも言葉を綴っていこうと思う。
いつか誰かに、
「この人の書く言葉を見てみたい」と思ってもらえるように。
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