保護者が謝るたび、少し悲しくなる。
「すみません…」
療育の仕事をしていると、
この言葉を聞かない日はないと言っても、
過言ではありません。
お子さんが離席して、外の景色を観に行ったとき。
癇癪を起こしたとき。
お友達を叩いてしまったとき。
何かあるたびに、
保護者さんは申し訳なさそうな顔で、
「すみません」
と頭を下げられる。
そのたびに、
私は少し悲しくなってしまいます。
もちろん、
他のお子さんに怪我をさせてしまった時など、
謝ることが必要な場面もあります。
でも、
・席に座っていられない
・切り替えが苦手
・癇癪を起こす
・大きな声を出してしまう
そんな時でさえ、
「やっぱり私の育て方ですかね…」
「家でも全然癇癪止まらなくて…」
「本当にすみません…」
と謝る保護者さん。
私の心の声としては、
「いやいや、決めつけるにはまだ早い」
「そして、全く謝ることでもない」
「むしろこちらとしては、癇癪・大声、大歓迎です」
切り替えが苦手なこと。
待つことが難しいこと。
感情が大きく動くこと。
これらは、
「親がサボったから」
起きているのでしょうか。
「愛情が足りないから」
起きているのでしょうか。
私は、そうは思いません。
たしかに、関わり方によって
お子さんの言動が変わることはあります。
私たち支援者は、
保護者さんと一緒に
「どうすれば、この子が過ごしやすくなるだろう」
と考えていきます。
でも、
「できないこと」と
「親が悪いこと」は、
同じではない。
私はそう思っています。
もし今、
「私の育て方が悪いんだ」
と自分を責めているなら、
少しだけ思い出してもらえたら嬉しいです。
私たち支援者は、
保護者さんを責めるためにいるのではありません。
一緒に悩み、
一緒に考え、
お子さんの育ちを支えていくためにいます。
だから、
どうか、
「すみません」
よりも、
「困っています」
と言ってください。
その言葉の方が、
私たちはずっと嬉しいのです。
