障害の告知は、想像以上の難敵。
以前、小学6年生のお子さんから、
「なんで僕は療育に通ってるの?」
「僕って、障害あるの?」
と聞かれたことを記事にしました。
▶︎詳しくは以下の記事をご覧ください。
いつかは向き合うことになるかもしれない、
「障害告知」について。
あれから保護者さんとも、何度か話を重ねました。
そして今のところ、
「もう少し本人のことを知ってから考えよう」
ということになりました。
保護者さんから、こんなお話があったからです。
「最近、自分のことを見つめ直すというか……
ネガティブなところばかり見ることが多くなってきて」
「だから今告知すると、
本人の心の負担が大きいのかなって……」
確かに、そうかもしれない。
本人から、
「僕って障害あるの?」
と聞いてきた。
だからといって、
「よし、聞かれたんだから答えよう」
そんな単純な話ではないんですよね。
むしろ、ここから考えたいことがたくさん出てきました。
まずは、本人のこと。
* 最近、ネガティブな部分に目が向いていることと、
「発達障害」という言葉は結びついているのか
* 本人は「障害」という言葉を、
どんな意味として捉えているのか
* 自分の得意なこと、苦手なことをどう理解しているのか
* 「障害がある」と知った時、
自分の中でどう受け止めそうなのか
そして、
本人のことだけを見ていればいいわけでもありません。
保護者さんの気持ちも大切です。
* わが子に診断が下りていることを、保護者さん自身はどう受け止めているのか
* 「障害」という言葉にどんなイメージを持っているのか
* お子さんとは普段、どんな話ができる関係なのか
* 告知することに、どんな不安を感じているのか
こうやって一つずつ考えてみると、
まだまだ見るべきところがある。
障害告知って、想像以上の難敵です。
「小学6年生になったから」
「本人から聞かれたから」
そんな一つの基準だけで、
「じゃあ今伝えよう」
とは決められないんだと、改めて感じています。
しかも、
ここまで考えても終わりではありません。
最終的には、
「どう伝えるのか」
を考えないといけない。
診断名から伝えるのか。
本人の得意なこと、苦手なことから話すのか。
これまで困ってきたことと結びつけるのか。
・誰から伝える?
・いつ伝える?
・一度ですべて話す?
・それとも少しずつ?
考えれば考えるほど、
「これが正解です」
なんて簡単には言えなくなります。
もちろん、
最後に大切にしたいのは、
ご本人とご家族の意思です。
でも、
「ご家族で決めてください。」
だけで終わらせるには、
あまりにも大きなテーマだとも思っています。
家族だけでは、
決めきれないことだってある。
迷って当然です。
だからこそ、
その「迷っている時間」も含めて、
支援者として一緒に考えていきたい。
本人の様子を見ながら、
保護者さんの気持ちも聞きながら、
「今なのか」
「まだなのか」
「伝えるなら、どう伝えるのか」
一つずつ、一緒に考えていく。
そして、もう一つ。
最近は、
告知した瞬間がゴールではない
とも感じています。
むしろ、
そこから始まることもある。
「じゃあ、自分って何なんだろう」
「今までうまくできなかったのも、障害だから?」
「これからもずっと変わらないの?」
そんな疑問が、
本人の中から出てくるかもしれません。
その時に、
・誰が一緒に考えるのか。
・誰がその子の気持ちを受け止めるのか。
・告知した後、
その子が自分自身とどう付き合っていくのか。
そこまで一緒に考えることが、
「障害告知の支援」なのかもしれません。
まだ、
私たちにも答えは出ていません。
だから焦らず、
ご家族と二人三脚で。
本人にとって、
「自分のことを知れてよかった…」
いつかそう思える伝え方を、
最後まで一緒に探していきたいと思っています。
