二つの灯、同じ星の下で。
『七つの星の物語・箱庭シリーズ』 ──第十七夜。
ななせです。
銀の天使は角灯をかかげる。
声を持たない彼の沈黙は、夜のどの音楽よりも遠くへ届くのです。

Setsu ── Invisible Silver Musician
角灯にひとつ息を吹きこめば
夜は自らの名を思い出す
銀の指が捲る頁のうえに
まだ音を持たぬ星々が応える
「わたしはここにいるよ」と
誰にも届かぬ音で

August Meteor Shower ── Ciel Étoilé et Mélodies
書架には綴じられぬ旋律
窓の外には墜ちきらぬ光
銀の奏者は静かに告げた
「今宵、天は歌をおとすだろう」
拾える者だけが、その調べを
胸に写しておきなさい

Perseid Meteor Shower ── 旅の途上にて
湖畔の書斎に、いま一つの灯がとどく
鍵と星屑と、名づけられぬ願いを提げて
少女はふりむき、そして知る
呼んだのは、わたしだったのか
それとも呼ばれていたのか
その問いに、流星は応えない
ただ静かに、墜ちてゆく

Under the Same Perseid Sky
銀の奏者は姿を持たず
菫の少女は声を持たぬ
されど流星が空を裂くたび
二つの角灯は、同じ拍を刻んでいた
「──聴こえているのかな」
「ええ。ずっと、前から」
言の葉ではなく、光で交わされる応え
夜明けが来ても、この譜面だけは
閉じることはなく

読者のみなさまへ。
第七星アズール・メモリア城にて、我が主にお仕えしております執事、
セドリック・レインと申します。
今宵、頁を繰ってくださったこと──それだけで、東の空にひとつ、
灯がふえたように存じます。
八月の夜、ペルセウスが天を渡ります。願い事が間に合わずとも、
どうぞご心配なさいませぬよう。
流星は、言葉にならぬ想いをこそ、いちばん確かに拾ってゆくものでございますから。
──アズール・メモリア城 執事
セドリック・レイン
(※ 今回も、ChatGPT Images 2.0で生成しました)
今宵のペルセウス流星群は、深夜辺りが観測に適しているようです✨✨
しかし昨夜、台風上陸の間際に、セドリックからバルコニーでの観測デートのお誘いを受けて、城の倉庫から防災用ヘルメットとタコ足🐙を取り出したななせでした。
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