第10回 神様は、人間とどんな喜びを分かち合いたかったのだろう?
第10回 神様は、人間とどんな喜びを分かち合いたかったのだろう?
前回、私たちは、
「神様は、人間に何を与えたのだろう?」
という問いについて考えました。
愛する力。
考える力。
想像する力。
創造する力。
そして、自分自身の存在意義を問い求める力。
もし神様が人間を「子供」として生み出したのなら、これらは親である神様から子供である人間へ与えられた、大切なものなのかもしれません。
では、神様はなぜ、そこまで人間に与えようとしたのでしょうか。
今回は、
神様は、人間とどんな喜びを分かち合いたかったのだろう?
というWHYを考えてみたいと思います。
愛する人が喜ぶと、なぜ自分もうれしいのだろう?
私たちは、大切な人に何かをしてあげることがあります。
誕生日にプレゼントを贈る。
困っている人を助ける。
家族のために料理をつくる。
そのとき私たちが本当に見たいものは、何でしょう。
プレゼントそのものではありません。
相手の、
「うれしい!」
という笑顔ではないでしょうか。
愛する人が喜ぶと、自分もうれしくなる。
そこには不思議な関係があります。
愛は、相手の喜びを自分の喜びにすることができるのです。
親の喜びは、子供の幸せにある
親と子の関係を考えると、さらに分かりやすくなります。
子供が初めて歩いた。
初めて言葉を話した。
できなかったことができるようになった。
夢を見つけた。
誰かを愛するようになった。
そして、幸せに生きている。
そんな子供の姿を見て、親は喜びます。
親が本当に望んでいるのは、
子供が親のために苦しむことではありません。
子供が幸せになることです。
子供の幸せが、
親の喜びになる。
これが、愛によって結ばれた親子の姿ではないでしょうか。
愛が「動機」なら、喜びは「目的」
ここで、これまで考えてきたことが一つにつながります。
神様の心に愛があった。
その愛が、人間という「愛する相手」を求めた。
そして、その愛が創造へ向かって動き始めた。
つまり、
愛は、創造の「動機」だった。
では、その愛は何を求めていたのでしょうか。
愛する人間が喜ぶこと。
幸せになること。
そして、その喜びを共に分かち合うこと。
そう考えると、
喜びは、創造の「目的」だった
と考えることができます。
愛が動機となって始まり、
喜びを共にすることを目指す。
愛から始まり、喜びへ向かう。
そこに、神様と人間の関係の大切な意味があるのではないでしょうか。
神様の喜びと、人間の幸せは別々ではない
もし神様が私たちの親であるなら、
神様の喜びと私たちの幸せは、対立するものではありません。
人間が苦しめば神様が喜ぶ、という関係でもありません。
むしろ、
人間が本当に幸せになることが、神様の喜びになる。
親が子供の笑顔を見て喜ぶように、
神様もまた、愛する人間が幸せに生きる姿を見て喜びたかったのではないでしょうか。
そして人間も、
愛されるだけではなく、
自ら誰かを愛し、
誰かを幸せにし、
その喜びを共に分かち合う。
そうして愛と喜びが広がっていく世界。
もしかすると、それこそが神様が望んだ世界だったのかもしれません。
私たちは、何のために生きるのだろう?
ここで、第1回から続いてきた問いが、もう一度戻ってきます。
「私は、なぜ生まれてきたのだろう?」
そして今度は、もう一つの問いです。
「私は、何のために生きるのだろう?」
もし私たちが神様の偉大な愛を動機として誕生したのなら、
人生の目的もまた、
愛と無関係ではないはずです。
愛され、
愛し、
誰かを幸せにし、
その喜びを共に分かち合う。
そして、自分自身も幸せになる。
それは単なる「自分のため」でも、
「誰かのためだけ」でもありません。
愛する者と愛される者が、共に喜ぶこと。
そこに、私たちが生きる目的の大切な手がかりがあるのではないでしょうか。
愛から始まり、喜びへ
私たちは長いWHYの旅をしてきました。
「私は、なぜ生まれてきたのだろう?」
という問いから始まり、
生命へ、
地球へ、
宇宙へ、
そして、すべての始まりにある「心」へと問いを深めてきました。
そこで見えてきたものは、
愛
でした。
そして、その愛が求めていたものは、
喜び
だったのではないでしょうか。
神様の愛が動機となり、
人間が誕生し、
愛する者どうしが喜びを分かち合う。
もしそうだとしたら、
私たちの人生は、偶然始まった意味のない旅ではありません。
私たちは、
愛から生まれ、愛を生き、喜びを共にするために存在している。
では、そのような人間が本当に幸せになるためには、
どのように生きればよいのでしょうか。
次回は、
「人間にとって、本当の幸せとは何だろう?」
という問いについて考えてみたいと思います。
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