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怯え続ける夜――アラビアン・フォー・ナイツ 4Days/Day2

アラビアン・フォー・ナイツ 4Days
MC:ミライ

▶️語り続ける夜/Day1

強い人が、怖くないとは限らない。
剣を持っている人ほど、何かに怯えていることもある。


銀色は必要経費なのか


「え、これ銀刷り?」

ミライは本を読む前に、まずブックカバーを眺めた。
黒い紙に、銀色の見慣れない文字。

指で触れてみても、簡単に剥がれるような印刷ではない。

「古本屋のサービスですよね、これ。
 だいぶ凝ってるなあ……
 全部これだったらコスパ、ヤバくない?」

文字の意味には、特に興味を持たなかった。
装飾だろう。

それより、本の中身だ。
ページをめくる。

第二章…


千夜一夜と魔法の言葉
――第二章 王宮の魔法陣 

――黒戸聖

王には、かつて妃がいた。
深く愛し、愛されていると信じていた。だが、ある夜、遠征から早く戻った王は、その妃の裏切りを目にした。

妃はその場で命を絶たれた。

物語は、そこで終わるはずだった。
だが、王の中では終わらなかった。

一人の女がこれほどの裏切りを隠し通せたのなら、女とはみな、同じものを隠し持っているに違いない――傷が深すぎる者は、個別の出来事を世界の法則へとすり替えてしまう。

そして王は、一つの結論に達した。
裏切りが起こる前に、終わらせればいい。

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