算数なんて知らない――言葉を持たない知性 4Days/Day1
言葉を持たない知性 4Days
MC:ミライ
ねぇねぇ、知ってる?
キリンって、
足し算ができるかもしれないんだって!
数える前に、生命は選んでいた
え、待って。
キリンと算数って、なんか、遠そうな組み合わせじゃないですか。
黒板の前に立てるわけでもないし、長い首でノートをのぞき込む姿もちょっと想像しにくい。
でも2026年、バルセロナ動物園で暮らす4頭のキリンを対象に、量を組み合わせる力を調べる実験が行われました。
用意されたのは、二つの黄色い容器と、一つの緑色の容器。そして、ご褒美のニンジンです。
まず、左右の黄色い容器に入ったニンジンをキリンに見せます。
数秒後に蓋を閉じ、今度は緑色の容器から、片方の黄色い容器へニンジンを追加する。
追加される様子は見える。
でも黄色い容器には蓋があるため、最後に何本入っているのかは見えません。
その状態で、キリンはニンジンが多くなったほうを選べるのか。
結果は――選べたんです。
4頭はいずれも、ニンジンを足した「組み合わせ課題」で、偶然では説明しにくい割合で多い側を選びました。
いや、キリン、すごくないですか?
最初に見た量を覚えておいて、そこへ追加されたニンジンを追いかける。そして、見えなくなった二つの量を比べる。
少なくとも、目の前に見えているニンジンへ反応しただけではなさそうです。
【解説】
この実験では、4頭すべてが量を組み合わせる課題で偶然以上の成績を示しました。
ただし、うち2頭は「研究者が触った容器を選ぶ」という単純な手掛かりも利用した可能性があります。
ミツバチも、魚も?
実は、「計算」できるといわれた動物は、キリンだけではありません。
有名なのは、雌のチンパンジー、シーバです。
シーバは訓練によって、物の個数とアラビア数字を結びつけました。そして、離れた場所で順番に見た食べ物の合計を、数字で示すことができたんです。
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