大丈夫そうに見える人ほど
Calme Letter No.51
こんにちは。
オンラインカウンセリングCalmeの羽田恵理香です。
「いつもしっかりしているね」
「何でも自分でできそう」
「悩みなんてなさそう」
そんなふうに言われる人ほど、
人には見せないところで、
静かに心が揺れていることがあります。
周りから「大丈夫な人」と思われていると、
つらいときにも、つい大丈夫な顔をしてしまう。
弱音を吐こうとしても、
「これくらいで言っていいのかな」
「私がしっかりしなきゃ」
と、自分の気持ちを後回しにしてしまうこともあります。
でも、なぜ
そんなに「大丈夫」と言ってしまうのでしょう。
もしかすると、その理由は、
これまで歩いてきた人生の中にあるのかもしれません。
幼い頃から「しっかりした子」でいることを求められたり、
親を心配させないようにしていたり。
家の中で誰かの機嫌を気にして、
甘えたり、泣いたりすることを
いつの間にか我慢するようになっていたり。
そして、家族の中での立ち位置も、
少し関係しているかもしれません。
たとえば第一子なら、
親にとっても初めての子育て。
親も「親一年生」で、
子どもも「子ども一年生」です。
その中で、いつの間にか
「お姉ちゃんなんだから」
「私がしっかりしなくちゃ」と、
自分なりの役割を身につけてきた人もいるでしょう。
もちろん、妹や弟として育った人には、
また違った家族の中での立ち位置があります。
大切なのは、
「長女だから」「妹だから」と決めつけることではなく、
私は家族の中で、どんな役割をしてきたのだろう。
と振り返ってみることです。
「人に迷惑をかけない」
「弱音を吐かない」
「自分のことは自分で何とかする」
それはもしかすると、
自分の性格だと思っていたけれど、
これまでの経験の中で身につけてきたものなのかもしれません。
だから、
「どうして私は、こんな性格なんだろう」
と自分を責めるのではなく、
「私は、どうしてこうするようになったんだろう」
「私は、どうしていつもこう思いがちなんだろう」
と、これまでの自分を少し振り返ってみる。
そうすると、今まで気づかなかった
自分の心の動きが見えてくることがあります。
心理学では、これまでどんな環境で育ち、どんな経験をしてきたのかを「生育歴」と呼びます。
今の考え方や人との関わり方を理解するうえで、その人のこれまでの歩みを大切に見ていきます。
今の自分には、
今の自分になった理由がありそうです。
それがわかると、
今の自分を少し離れたところから、
やさしく見つめられるようになることがあります。
💐今日のCalme
見えないところで、
心は静かに揺れている。
