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タイトルが決まるまで ―「自信」という言葉と、向き合った日々

CareerWeaveにお越しいただきありがとうございます。
「自分らしく」キャリアを重ねたい方を応援する、キャリアコンサルタントの笹井典子です。

いよいよ発売日に向けてイベントの企画も進んできました。
9月26日(土)19:30 からfacebook Liveとzoomでの出版記念セミナーを開催します。

ついにここまで形になった一冊ですが、実は、この本は一度「死にかけた原稿」でした。この本が生まれるまでの裏話を数回に分けてお届けしています。


前回、現在の編集担当の光さんからの推敲フィードバックで、メインコンテンツを削って、ワークのレベルをを半分に軽減するという難題をいただき、
悪戦苦闘しながら書き直しをした結果、光さんから「内容が大化けした」と言っていただけたということを書きました。


タイトルが決まりました


先日、この本のタイトルが、正式に決まりました。

『自信がないのはあなただけじゃない 〜自己分析で強みに気づき、自信を育てる〜』

このメインタイトルは、急逝された前任の担当編集・伊藤編集長が、生前に提案してくださった案を、大切に活かしたものです。今日は、このタイトルが決まるまでの、お話しをさせてください。


「自信」を語る資格なんてあるのか――最初の違和感

正直に言うと、伊藤さんから最初に「"自信"という言葉をタイトルに」と提案されたとき、私はまったくピンと来ていませんでした。

私はこの本を、自己理解や、レジリエンス——折れない心の回復力——についての本として書くつもりでした。それに、私自身、そんなに自信があるタイプの人間ではありません。自信のあるフリは、しているかもしれないけれど。だからこそ、「自信をつける」「自信を持つ」といったテーマを、自分が語る資格なんてあるのだろうか、とためらう気持ちがあったのです。

それでも、「自信がないのはあなただけじゃない」という言葉を仮のタイトルとして受け入れつつ、私は執筆を進めていきました。

「自信満々」を目指すのではなく、「自信を育てる」

転機は、9月に脱稿し、推敲を重ねていた時期に訪れます。原稿と向き合ううちに、自分の中で少しずつ変化が起きていったのです。

まず気づいたのは、「レジリエンス」という言葉が、自分が思っていたほど一般的ではない、ということでした。私が本当に届けたい人たちに、その言葉はまだ届きにくい。では、同じ意味を持ちながら、もっとまっすぐ届く言葉は何だろう——そう考えたときに、あらためて浮かび上がってきたのが、「自信」という言葉だったのです。

自分なりに「自信」という言葉と向き合ううちに、もうひとつ、大事なことに気づきました。私は「自信のある人」を、無意識のうちに「自信満々な人」とイコールで捉えていて、そこに強い抵抗を感じていたのです。でも、自信とは、そういうものだけではないはずだ、と。

そこから、私は「自分なりの自信の伝え方」を考えるようになりました。自分の強みを、長いあいだ信じられずにいた——そんな自分自身の経験をもとに、「強みを見つけて、自信を"育てる"」というテーマで書いていこう。そう、自然に思えるようになっていったのです。

すべてを見透かしていた、伊藤編集長の洞察力

そして、あとになって知ったことがあります。光さんが伊藤さんから引き継ぎを受けたとき、伊藤さんはこう伝えていたそうなのです。「もしかしたら、テーマが変わるかもしれない——レジリエンスから、変わるかも」と。

私自身が、その変化にまだ気づいてすらいなかった頃の話です。まるで、これから私の心が動いていく方向を、先回りして見透かされていたよう。あらためて、伊藤さんの洞察力に、震えました。

そして、ふと立ち返ったのが、伊藤さんとの会話でした。私はあのとき、「自分は自信がある人間ではないんです」と正直に打ち明けていました。
そのうえで伊藤さんは、「自信がないのは、あなただけじゃない」——つまり「私(笹井)も、自信満々な人間ではない」という等身大のメッセージを、タイトルとして提案してくださっていたのです。その意味が、時間をかけて、ようやく私の中で腑に落ちました。

二人の編集者の思いが重なり、完成したタイトル

さて、タイトルを最終的に決める段になり、私は光さんとの打ち合わせに、いくつかの案を持っていきました。

たとえば——

メインタイトル案①「自信がないのは、あなただけじゃない。」
サブタイトル案A:自己理解で強みに気づき、自分らしい自信を育てる
サブタイトル案B:自信は「つくる」ものではなく、強みに気づいて育てるもの

メインタイトル案②「自己理解で気づく、自分の強み。育てる自信」
サブタイトル案:自信がないのは、あなただけじゃない。自分軸の幹を太くする、本当の自信の育て方

このタイトル案をメールで送った時、た光さんからは、こんな返信がありました。「もう少し言い回しをシンプルに、ハッキリさせてはいかがでしょう」。そして、こんな案を出してくれたのです。

メインタイトル:折れない「本当の自信」の育て方
サブタイトル:自己理解と自分軸で心を強くする方法

たしかに、すっきりしていて力強い。心が動きました。

でも私は、ひとつだけ、どうしても伝えておきたいことがありました。
「自信がないのはあなただけじゃない」——この言葉は、伊藤編集長が提案してくださった、大切な仮タイトルなんです、と。

それを聞いた光さんは、
「そうなんですか?それは外せないですね。変えたら伊藤編集長に怒られちゃいますよ(汗)」
と言って、その場でメインタイトルは決定となりました。
メインタイトルは、伊藤さんの言葉を活かす。そしてサブタイトルは、あらためて二人で言葉を持ち寄り、〜自己分析で強みに気づき、自信を育てる〜に落ち着いたのです。

『自信がないのはあなただけじゃない 〜自己分析で強みに気づき、自信を育てる〜』

このタイトルには、二人の編集者の思いと、私自身が「自信」という言葉と向き合った時間が、重なっているのです。

「強みを見つけて、自信を育てる」。
今でこそ、そう言えるようになりました。でも私は長いあいだ、自分の"ある一面"を、必死に隠して生きてきたのです。しかもそれは、のちに私の強みの源そのものだったと気づくのです。

次回は、私がずっとひた隠しにしてきた「本当の自分」についてお話しします。キーワードは、「体育会系」です。


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