見えないところで、仕事は設計されている
仕事をするというのは、
ストーリーを描くことなのかもしれない。
会社の先輩と話していたときに、
ふと出てきた言葉だった。
たとえば、客先でトラブルが起きたとする。
最初に動くのは営業だ。
でも営業がすべてを解決できるわけではない。
技術的な判断が必要になれば、
当然技術者が出てくる。
ここで大事なのは、営業が
「答えを持っているかどうか」
ではないらしい。
誰を、どのタイミングで、どう動かすか。
状況を整理し、脚本を考え、
適切な人を配置していくキャスティング。
それを考えること。
つまり、ストーリーを描くこと。
技術者は、
ときに厳しいことを言わなければならない。
できないものはできないと言う。
リスクがあるなら伝える。
それは役割として当然のことだと思う。
けれど、
その言葉をそのまま相手に届ければ、
話が前に進むとは限らない。
だから営業の仕事がある。
技術者の見解を理解し、
分からないところは自分で聞き、
自分の中で咀嚼してから相手に伝える。
どこまでならできるのか。
どうすれば納得してもらえるのか。
現実と関係性の間に橋を架ける。
そしてときには、
衝突が起きない順番や言葉の選び方まで含めて、
静かに流れを整えていく。
仕事がうまく進むとき、
そこにはたいてい、
誰かの見えない設計がある。
それが本来の営業なのではないか、
とそのとき妙に納得した。
逆に、ただ言葉を運ぶだけになってしまうと、
仕事は急にぎこちなくなる。
顧客の言葉をそのまま社内へ。
技術の回答をそのまま顧客へ。
それでは誰も状況を整理していない。
結果として、
現場は振り回され、
顧客も納得せず、
営業自身も板挟みになる。
仕事を前に進める人は、
知識量だけで動いているわけではない。
状況を読み、
人を配置し、
落としどころを考える。
目立つ成果の裏側には、たいてい
「うまくいく流れ」を先に考えた人がいる。
そう考えると、
仕事というのは
成果物を作ることだけではなくて、
「どう進んでいくか」
を設計することなのかもしれない。
あの日の会話を思い出しながら、
最近はそんなことを考えている。
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仕事に子育て、アニメ。ごちゃまぜな日々の中でいつも何かを考え中です。日常のつぶやきですが、どこかで「わかる!」と共感してもらえたり、心に響くものがあればとても嬉しいです☺️
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