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優しいのに、なぜかいつも苦しくなる人へ

「大丈夫です」

気づけば、それが口癖になっていました。

本当は疲れている。

本当は苦しい。

本当は誰かに気づいてほしい。

でも、心配をかけたくない。

迷惑をかけたくない。

弱いと思われたくない。

そんな気持ちから、

今日もまた「大丈夫」と言ってしまう。

周りからは、

「優しい人だね」

「しっかりしてるね」

「強いね」

と言われる。

でも、本当はそんなに強くない。

むしろ、誰にも見せていない場所では、

ひとりで苦しんでいる。

そんな人は少なくありません。

私自身、介護の仕事を20年以上続ける中で、

たくさんの人の人生や苦しさに触れてきました。

そして気づいたことがあります。

優しい人ほど、

人知れず苦しんでいることがある。

誰かを大切にできる人ほど、

自分を後回しにしてしまうことがある。

この文章は、

そんな人へ向けて書きました。

もし今、

少し疲れているなら。

少し苦しいなら。

少し立ち止まりたいなら。

よかったら最後まで読んでみてください。



目次

① なぜ私はこんなに苦しいのだろう

② 優しい人ほど苦しくなる理由

③ 人に頼れない心の構造

④ 本音を隠してしまう理由

⑤ 強く見られる人の孤独

⑥ 自分を大切にするとは何か

⑦ ここに戻ってきて大丈夫です
🌙

この記事は、

「優しいのに、なぜか生きづらい」

そんな苦しさを抱えてきた人へ向けて書きました。

人に頼れないこと。

本音を隠してしまうこと。

強く見られること。

その背景にある心の構造を整理しながら、

最後に少しだけ肩の力が抜けるような記事になればと思っています。

① なぜ私はこんなに苦しいのだろう

「優しい人ですね」

そう言われることがある。

怒らない。

人の話をよく聞く。

気が利く。

周りに合わせることができる。

頼まれたら断れない。

そんな人を、多くの人は「優しい人」と呼ぶ。

でも、その言葉をかけられるたびに、どこか複雑な気持ちになる人もいるのではないだろうか。

だって本当は、そんなに余裕があるわけじゃない。

本当は疲れている。

本当は苦しい。

本当は誰かに気づいてほしい。

なのに、口から出る言葉はいつも同じ。

「大丈夫です」

気づけば、それが口癖になっていた。

心配をかけたくない。

迷惑をかけたくない。

空気を悪くしたくない。

だから自分の気持ちは後回し。

その繰り返しの中で、いつの間にか自分でも自分の本音が分からなくなってしまう。

「自分を大切にしてね」

そう言われても、どうすればいいのか分からない。

「もっと頼っていいんだよ」

そう言われても、頼り方が分からない。

「無理しないでね」

そう言われても、どこからが無理なのか分からない。

そんな人は少なくない。

なぜなら、長い時間をかけて「我慢すること」が当たり前になってしまったからだ。

私は介護の仕事を20年以上続けてきた。

利用者さん、ご家族、職員。

たくさんの人と関わる中で感じてきたことがある。

それは、人は苦しくなるときほど、自分の気持ちが分からなくなるということ。

そして優しい人ほど、その傾向が強い。

相手の気持ちは分かるのに、自分の気持ちが分からない。

人の涙には気づけるのに、自分の涙には気づけない。

だから苦しい。

理由の分からない苦しさを抱えたまま、今日も頑張ってしまう。

もし今、この文章を読んでいるあなたがそうなら。

まず伝えたいことがある。

その苦しさは、弱さではありません。

あなたが今まで頑張ってきた証です。

② 優しい人ほど苦しくなる理由

優しい人は、なぜ苦しくなりやすいのだろう。

それは優しさそのものが悪いからではない。

むしろ優しさは素晴らしい力だ。

相手の変化に気づく。

困っている人に手を差し伸べる。

傷ついている人の痛みに寄り添う。

そんな力は誰にでもあるものではない。

でも、その優しさの向かう方向が問題になることがある。

優しい人は、自分より先に相手を見る。

自分より先に周りを見る。

自分より先に空気を見る。

つまり、意識がいつも外側に向いている。

もちろんそれ自体は悪いことではない。

ただ、それが長年続くとどうなるか。

自分の心の声を聞く時間がなくなる。

「私はどうしたい?」

よりも、

「相手はどう思うかな?」

が先になる。

「私は疲れている」

よりも、

「ここで頑張らなきゃ」

が先になる。

その結果、自分の感情が置き去りになる。

感情は無くなるわけではない。

ちゃんと心の中に積み重なっていく。

悲しみも。

寂しさも。

怒りも。

悔しさも。

言葉にできなかった気持ちも。

全部。

でも優しい人は、それを見ないようにする。

見てしまうと動けなくなる気がするから。

だからさらに頑張る。

さらに我慢する。

さらに笑顔を作る。

そうして限界が近づいても気づけなくなる。

優しい人が突然涙を流すことがある。

優しい人が突然動けなくなることがある。

優しい人が突然人間関係をリセットすることがある。

周りから見れば突然。

でも本人の中では、何年も前から積み重なっていたものが溢れただけなのかもしれない。

③ 人に頼れない心の構造

「困ったら頼ってね」

そう言われても頼れない。

そんな経験はないだろうか。

本当は助けてほしい。

本当は苦しい。

でも言えない。

なぜだろう。

それは甘えではない。

弱さでもない。

むしろ逆だ。

今まで一人で頑張ってきた人ほど、人に頼ることが苦手になる。

頼らなくても何とかしてきた。

我慢して乗り越えてきた。

誰にも迷惑をかけずにやってきた。

その経験が多い人ほど、「自分で何とかしなければならない」という思い込みが強くなる。

そしてもう一つ。

優しい人は、人に頼ることで相手に負担をかけるのが怖い。

自分が相談したら迷惑かもしれない。

忙しいかもしれない。

困らせるかもしれない。

そう考えてしまう。

でも不思議なことに、自分は人の相談に乗る。

自分は人を助ける。

自分は相手の話を聞く。

つまり、自分には優しくないのに、相手には優しい。

これが苦しさの正体の一つでもある。

本当はあなたも、誰かに頼っていい。

本当はあなたも、弱音を吐いていい。

本当はあなたも、助けてもらっていい。

でも長い間そうしてこなかったから、急には難しい。

だからまずは、「頼れない自分」を責めないでほしい。

頼れないのは欠点ではない。

今まで一人で頑張ってきた証だからだ。


④ 本音を隠してしまう理由

優しい人は、本音を言わない。

いや、正確には言えなくなってしまう。

「本当は嫌だった」

「本当は悲しかった」

「本当は助けてほしかった」

そんな気持ちがあっても飲み込んでしまう。

なぜなら、本音を言うことで誰かを困らせたり、傷つけたりすることが怖いからだ。

それに、本音を言って否定された経験がある人も少なくない。

「気にしすぎじゃない?」

「考えすぎだよ」

「そんなことで?」

そんな言葉を何度も受け取るうちに、人は少しずつ本音を隠すようになる。

本音を出さない方が安全。

我慢した方が平和。

そうやって自分を守ってきた。

だから本音を隠してしまうのは、弱さではない。

生き延びるための知恵だったのだと思う。

でも、本音を隠し続けると苦しくなる。

なぜなら、本音はなくならないから。

心の奥に積もり続けるから。

本当は怒っていた。

本当は寂しかった。

本当は悲しかった。

本当は分かってほしかった。

その小さな気持ちたちが積み重なり、いつか「もう無理」という形で現れる。

だから大切なのは、いきなり全部話すことではない。

まずは自分が自分の本音を知ること。

「本当はどう感じていた?」

その問いを、自分自身に向けてあげることなのかもしれない。

⑤ 強く見られる人の孤独

「しっかりしてるよね」

「強いよね」

「あなたなら大丈夫そう」

そんな言葉をかけられる人がいる。

周りから見れば褒め言葉なのかもしれない。

でも、その言葉に少し苦しくなる人もいる。

なぜなら、本当は強いわけではないから。

ただ弱音を見せるのが苦手なだけ。

ただ誰かに心配をかけたくないだけ。

ただ頑張ることに慣れてしまっただけ。

強く見られる人ほど、実は助けを求めるタイミングを失いやすい。

周りも気づかない。

本人も気づかない。

だから孤独になる。

誰かと一緒にいても孤独。

笑っていても孤独。

仕事をしていても孤独。

その孤独は、「ひとりだから」ではない。

「理解されていない気がする」孤独だ。

でも私は思う。

本当に強い人とは、何でも一人で抱えられる人ではない。

苦しいと言える人。

助けてと言える人。

弱さを認められる人。

そんな人こそ、本当の意味で強いのだと思う。

⑥ 自分を大切にするとは何か

「自分を大切にしてね」

その言葉に戸惑う人は多い。

私もそうだった。

自分を大切にするって何だろう。

好きな物を買うこと?

休むこと?

趣味を楽しむこと?

もちろんそれも大切だ。

でも、それだけではない気がする。

自分を大切にするとは、

自分の気持ちを無かったことにしないこと。

疲れた時に、

「疲れているんだね」

と認めること。

悲しい時に、

「悲しかったね」

と認めること。

苦しい時に、

「苦しかったんだね」

と認めること。

誰かに優しくするように、自分にも優しくすること。

それが自分を大切にするということなのだと思う。

優しい人は、自分には厳しい。

だからまずは、自分を責めることを少し休んでみてほしい。

今まで十分頑張ってきたのだから。

⑦ ここに戻ってきて大丈夫です🌙

もし今、

疲れているなら。

もし今、

少し苦しいなら。

もし今、

自分の気持ちが分からなくなっているなら。

無理に元気にならなくていい。

無理に前を向かなくていい。

無理に強くならなくていい。

ずっと頑張ってきた人ほど、

休み方を忘れてしまう。

ずっと人を優先してきた人ほど、

自分を大切にすることが分からなくなる。

だから焦らなくていい。

ゆっくりでいい。

まずは、

「私は苦しかったんだ」

と認めることから始めればいい。

優しいのに、なぜかいつも苦しくなる。

そんな人は少なくない。

むしろ、たくさんいる。

だから、ひとりじゃない。

ここは、

何も頑張らなくていい場所です。

答えを急がなくていい場所です。

自分を責めなくていい場所です。

疲れた時。

苦しくなった時。

少し立ち止まりたくなった時。

また、ここに戻ってきてください。

ここに戻ってきて大丈夫です🌙


書いている人

こころの糸|介護とこころ

認知症介護20年|ケアマネ15年|
現役グループホーム管理者

介護の現場でたくさんの人生と向き合う中で、

「優しい人ほど、自分を後回しにしてしまう」

そんな姿を何度も見てきました。

この場所では、

「大丈夫」と言いながら無理をしてしまう
人へ向けて、

ひとりで抱えてきた気持ちが少し軽くなる
ような言葉を届けています。

疲れた時。

立ち止まりたくなった時。

また、ここに戻ってきてください🌙

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