清潔な歯はかっちょいい
私は歯医者が大好きである。
一応言っておくと
歯科衛生士さんが好きなのではなく
歯医者に通うのが好きなのである。
「ぼかぁ月イチで歯医者、通ってるから」
どうだろうこの口内清潔感漂うセリフ。
ぶわっとスウェーデンの風が吹いてくるようだ。
(スウェーデンに行ったことがないけど)
まあとにかくこのセリフを言いたいがために
私は歯医者に通い続けているフシがある。
だって考えてもみてくれ
口を開ければニチャア…な人より
輝く白い歯が見えるほうがいいに決まっとる。
普段見えない所だからこそコダワル。
これが日本人の粋ってもんですぜワハハ。
まあ私は年中珈琲を飲んでいるので
永遠に歯が輝くことはないのだけど
そんなことはどうでもいいんです。
私は、歯医者(に通うの)が、好きなのだ。
「次郎さんもう毎月来なくていいっすよ」
衝撃を受けた。
なんだと先生、今、なんと?
私にもう歯科医院の敷居を跨ぐなと
そう、言ったのか…?
「いやちゃいますよ。次郎さんの歯はもう
あらかた治したんであとは定期メンテで充分っす」
ええとまてまて
状況を整理しよう。
①私は月イチで歯医者に通っていた
②治療が全て終わり経過も良好状態
③もう来んじゃねえ
こういうことか!?(違う)
ちょっと待っておくれ先生
ぼかぁ毎月歯医者通ってるんだぜ的なヤツを
もう言えなくなってしまうではないか?
「喜ばしいことじゃないですか」
取り付く島もない。
先生は事務的スマイル&サムズアップ。
私は退場を余儀なくされた。
とぼとぼ、である。
ふと
右手を口元に寄せる。
虫歯を放置しまくっていたあの頃
生きている中で最大級の歯痛に襲われ
一歩も動けなくなった最悪の日が蘇る。
そうかそうか
いつの間にか
お前はもう
良くなっていたんだね
(卒業)
私も
私の歯も
新しいステージに進む時がきたのだ。
グッバイ先生。いつまでもお元気で。
「そいで次の予約はいつにします?」
はん?
何言ってるんですか受付のお姉さん。
私はもう卒業。Graduationっしょ。
「いや定期メンテ。三か月後でいいですね」
あっはい。
えっとぉ
つまりぃ
今後はぁ
「ぼかぁ歯を定期メンテしてるからね」
って言えばいいってことか。
やったぜスウェーデン。
