【骨を強くしたい人へ】骨だけを鍛えようとすると見落とすもの
「骨を強くするには、何をすればいいですか?」
骨密度が気になったり、骨が弱くなっていると言われたりすると、カルシウムを摂る、歩く、運動する。
そんな「骨を強くする方法」を探す人が多いと思います。
でも私は、少し違うところから考えます。
【骨だけを強くして、本当に大丈夫?】
骨は単独で動いているわけではありません。骨の周りには筋肉があり、その筋肉を使って、立つ、歩く、階段を上る、荷物を持つといった日常動作をしています。
つまり、骨を強くしたいからといって、骨だけを切り離して考えるのは難しいのです。
【骨を強くする方法】骨だけ鍛えてもダメ?日常動作で考える骨と筋肉
目次
1.骨には「荷重」がかかっている
2.同じ「歩く」でも身体の使い方は違う
3.筋肉で全部カバーしていないか?
4.買い物も骨と筋肉への刺激になる
5.骨だけ強くなればいいわけではない
6.健康は「一部分」だけではつくれない
7.方法を増やす前に、日常を見直してみる
8.まとめ
1.骨には「荷重」がかかっている
寝ている。座っている。立っている。歩いている。走っている。ジャンプする。
身体にかかる負荷は、それぞれ違います。
立ったり、歩いたりすれば、身体を支えるために骨にも荷重がかかります。
だから、骨への刺激を考えるなら、特別なことをする前に『普段どう身体を使っているのか?』ここを見てほしいのです。
2.同じ「歩く」でも身体の使い方は違う
例えば歩くとき。
いつも膝を曲げたような姿勢で歩いている人と、身体を支えながら、一歩一歩しっかり荷重を受けている人。
同じ距離を歩いていても、身体への刺激は同じとは限りません。
私は施術や運動指導の中で、『かかとから頭まで、身体が一本につながるように荷重を受けられているか?』という見方をすることがあります。
大切なのは、「何歩歩いたか?」だけではありません。
【その一歩を、身体がどう受け止めたか?】
ここを見ることです。
3.筋肉で全部カバーしていないか?
膝を曲げた状態で動けば、筋肉を使って身体を支える割合も変わります。
反対に、立ったときの荷重を身体全体で受けられれば、足元から上へと身体全体に刺激が伝わっていきます。
だから私は、「骨を強くする運動は何ですか?」と聞かれても、骨だけを見ません。
筋肉はどうなっている? 立ち方は? 歩き方は? 普段どれくらい身体を動かしている?
こうした部分も一緒に見ます。
4.買い物も骨と筋肉への刺激になる
特別なトレーニングをしなくても、日常生活には身体へ負荷をかける場面があります。
例えば買い物。
買ったものを持って歩けば、いつもより身体に負荷がかかります。
階段を上る。立ち上がる。歩く。荷物を運ぶ。
こうした日常動作も、身体の使い方次第では筋肉や骨に刺激を入れる機会になります。
健康のために、「新しい運動を増やさなければならない」と考える前に、
【今やっている動作を、身体づくりに使えないか?】
と考えてみてください。
5.骨だけ強くなればいいわけではない
ここが今回、一番伝えたいところです。
骨を強くしたい。だから、骨にたくさん刺激を入れよう。
この考え方だけでは十分ではありません。
筋肉がその負荷に耐えられない状態で、骨への刺激だけを強くしようとすれば、身体への負担が大きくなる可能性があります。
私が考える順番は、
【筋肉を使える身体をつくる】
↓
【身体に適切な負荷をかける】
↓
【その過程で骨にも刺激が入る】
です。
「骨だけ強くする」のではなく、身体全体がその負荷に耐えられるようになる。こちらを目指します。
6.健康は「一部分」だけではつくれない
骨の問題だから骨を見る。筋肉の問題だから筋肉を見る。食事の問題だから栄養を見る。
もちろん、それぞれを確認することは必要です。
でも身体は、それぞれが別々に存在しているわけではありません。
食べる。動く。休む。眠る。そしてまた動く。
毎日の生活の中で、身体はつながっています。
だから骨を強くしたいときにも、「骨に良いものは何?」だけではなく、
【私は毎日、身体にどんな刺激を与えている?】
と考えてみてください。
歩き方を変える。立ち方を意識する。階段を使う。荷物を持って歩く。
普段の生活にも、身体を変えていく材料はたくさんあります。
7.方法を増やす前に、日常を見直してみる
健康になるために、特別な方法ばかりを増やす必要はありません。
むしろ、毎日何度も繰り返している動作の方が、身体に与える影響は大きいかもしれません。
骨を強くしたいなら、骨だけを見るのではなく、筋肉、立ち方、歩き方、日常の活動量、そして生活全体を見る。
【体質は生活の集大成】
これは骨について考えるときも同じです。
特別なことを始める前に、今日の一歩から、自分の身体の使い方を観察してみてください。
8.まとめ
骨を強くしようとすると、「骨に何を与えるか?」「どんな運動をすればいいか?」と方法を探しがちです。
しかし今回見てきたように、骨は筋肉や日常動作と切り離して考えることはできません。
立つ。歩く。階段を上る。荷物を持つ。
毎日の生活そのものが、身体に負荷を与えています。
だからこそ、骨を強くするために新しい方法を探す前に、
『今、自分はどのように身体を使っているのか?』
を確認してみてください。
【骨だけを強くするのではなく、骨を使える身体をつくる。】
方法を増やすのではなく、今ある生活をどう使うか。
そこから身体の変化を見ていくことも、骨について考える一つの方法だと思います。
※骨粗しょう症や骨密度低下を指摘されている方、骨折歴がある方、痛みがある方などは、自己判断で強い負荷をかけず、医師などの専門家に運動の可否や適切な負荷を確認してください。
