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chan_31111
"夏色"
"この長い長い下り坂を
君を自転車の後ろに乗せて
ブレーキいっぱい握り締めて
ゆっくりゆっくり下ってく"
この歌詞からまた昔話がよみがえる。
もう飽き飽きかもしれないが、下り坂から連想する出来事がひとつだけあるのでお許しを。
先日のシチリア島の話から遡ること2週間。
地中海沿岸の道を自転車でひたすら東へと走り、その日はマルセイユへ。
マルセイユは移民が多く治安が悪いと聞いていたので、どこへも寄らず、サササッと通り抜けるつもりでいた。
日が傾いてきて薄暗く、ひと気のない港町の下り坂をピューッと下っていると、突然、道路に黒い丸が現れる。
わっ、陥没してる。
慌ててハンドルを引っ張り、前輪は浮かせたが、後輪はよけきれずに穴のフチにガツンと激突。
すぐに自転車を止める。
荷台にテントなどを載せていて、そこそこの重さがあり、タイヤのダメージが心配。
案の定、パンクしていて、ホイールは歪んでいる。
その場で予備のタイヤチューブと交換。歪んだホイールは直せないからそのままに。
その後、幾人もの自転車乗りに追い越され、そのたびに彼らはニヤニヤしながら、ときには手ぶりを交えて、
「ヘイ、タイヤがワニワニしてるぞ」
と声を掛け、遠ざかっていく。
"夏色"は、曲のリズムは速いにもかかわらず、自転車はしっかりゆっくり安全に下り坂を下っている。
実に正しい。

下り坂はごゆっくり
という話です🚲️
ギターもタンバリンも歌も出来そうもないので本物をどうぞ🥳
