〈自由詩〉墓

塩の水に包まれた
青い惑星がある

火山と混じり合い
陸が生まれ
長い年月のあと
人工の光が星を覆う

夕暮れ
地響きが
世界中を覆い
大空は鳥が逃げ惑う

終焉の日

発電所は
青白い光を放ち
次々と
軌道上に光点を放つ

大海嘯は
都市も、きのこ雲も
全てを
呑み込んでいく

巨大な渦が生まれ
有象無象の
諸々が
海に、呑み込まれていく

結末の日

塵から塵へ
水から生まれし
諸々は
行いの果てに
今は
塩の水の中を彷徨う

無数の遺骸たち

塩の水に包まれた
青い惑星がある

暗い
深海の海底で
ようやく
諸々は、眠りに就く

塩の水に覆われた
宇宙に浮かぶ
墓がある

弔う人もなく
ただ、青い光を放つ

自由詩 20260714(ver1)作品230



いいなと思ったら応援しよう!