論……ロン! 麻雀か!
論……。
ロン!
麻雀か!
エッセイしりとりで、私に回ってきた文字は「論」だった。
「論理」「論文」「論争」「論外」。
いくつか浮かんだものの、どれも難しそうで、私らしい文章になる気がしない。
画面は真っ白なまま。
「論……ロン……麻雀……」
麻雀で、相手の捨てた牌を使ってあがることを「ロン」と言う。
そういえば、麻雀漫画の『咲-Saki-』に、たくさんの役を重ねた、ものすごいあがりがあった。
私は麻雀に詳しいわけではない。基本的なルールを少し知っている程度だ。
それでも、最後に役の名前を並べる場面だけは、必殺技のようで印象に残っていた。
その瞬間、画面から白い手が伸びてきた。

気がつくと、私は麻雀卓の前に座っていた。向かいには、全身真っ白な魔王がいる。
「『論』から始まるエッセイなど、お前には書けない」
どうやら、先ほどまで眺めていた白紙らしい。
目の前には麻雀牌が並んでいる。同じ牌を三枚ずつそろえ、組を作っていくのが基本だったはずだ。
白紙の魔王が捨てた牌は、手元の二枚と同じだった。
「ポン!」
相手の牌をもらい、三枚の組を作る。
その後も勘を頼りに選んでいると、同じ牌が四枚そろった。四枚を一組として卓に出すのが「カン」だ。
「カン!」
山の端から新しい一枚を引く。
また四枚そろった。
「カン!」
さらに、赤い牌を含む四枚がそろう。
「カン!」
白紙の魔王の笑みが消えた。
三度目のカンのあとに引いた牌が、手元に残っていた一枚と重なった。
麻雀を少ししか知らない私にも分かった。
これは、あがれる。
私は牌を倒し、漫画で覚えた言葉を一気に叫んだ。
「ツモ! チンイツトイトイ三暗刻三槓子赤1嶺上開花!」
役の細かい条件や点数計算までは分からない。
同じ種類の数字牌だけを集め、四枚組を三つ作り、カンの直後に引いた牌で完成したということだけは分かる。
合計十三翻。数え役満。
とにかく、最高クラスのあがりである。
麻雀卓から放たれた光が、白紙の魔王を吹き飛ばした。
そこで、ようやく気がついた。
「論」から始まったのに、最後は「ツモ」だった。
次の瞬間、私は元の画面を見ていた。
そこには、「論」から始まる文章が最後まで書かれている。
難しく考えていたときは一行も書けなかったのに、最初に浮かんだ「ロン」を追いかけたら、最後までたどり着いてしまった。
今も、麻雀に詳しいとは言えない。
でも、白紙には勝った。
今回も、マイキーさんの「#エッセイしりとり」に参加しました!
今回のお題は「論」。
まさか「論」から「ロン!」になって、麻雀につなけました😆
マイキーさん、楽しいバトンをありがとうございました♪
そして、次のバトンは、前回の記事でneruさんの次にコメントをくださった須川さんにお渡しします!
いつも温かいコメントをありがとうございます😊
「か」です!
どんなお話につながるのか楽しみですが、もちろん無理のない範囲で受け取っていただけたらうれしいです♪
よろしくお願いします!
neruさん、前回はバトンを受け取っていただき、ありがとうございました!
子どもの頃は「またラーメンかぁ」と思っていたのに、大人になった今では毎週末のラーメンが贅沢だったと気づくお話です😊
昔は分からなかったありがたさってありますよね!
皆さん、こちらもぜひどうぞ♪
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