意外と知らない、投資信託の仕組み。購入しているものを説明できる?
NISAを始めて、オルカンやS&P500をはじめとする国内外の投資信託を購入しているものの、「そもそも投資信託って何?」と聞かれたとき、きちんと答えられる人はどれくらいいるでしょうか。
ちなみに私は、答えられない側の人間です。「インデックス」という言葉もよく耳にしますが、具体的に何を意味するのかまでは、よくわかっていません。
冷静に考えてみると、これは「よくわからないものを買い、それを運用して、お金を増やそうとしている」という、なかなか危うい状態ともいえます。読者のみなさんはいかがでしょうか。
そこで今回は、先月刊行した浅見陽輔さんの新刊『はじめてのこどもNISA』から、「投資信託の仕組み」を解説したコラムを抜粋してお届けします。
意外と知らない、投資信託の仕組み
新NISAの開始をきっかけに、「投資信託」という言葉はここ数年で一気に身近になりました。名前だけは知っている、あるいはすでに購入しているという人も多いでしょう。ただし、その詳しい仕組み(図表20)をハッキリ説明できる人は意外と多くありません。

投資信託とは「たくさんの⼈からお⾦を集め、投資のプロが運⽤する」という商品です。投資のプロを信頼してお⾦を託すため、投資信託と言います。
では託されたプロは、預かったお⾦を使って何を買うのでしょうか。
その実際の投資対象が組⼊資産にあたります。⾔い換えると、組⼊資産とは投資信託の中⾝のこと。
たとえば株式型の投資信託であれば、組⼊資産はトヨタやアップルの株式など。債券型の投資信託であれば、組⼊資産は⽇本国債や⽶国債など……といったイメージです。さらに1つの商品内でいろいろなタイプの組入資産を持つ、バランス型の投資信託も存在します。
ちなみに投資信託に集まっているお金の総額を純資産と言うのですが、この純資産が大きいほど多くの人が利用しており、運用は安定しやすい傾向があります。
あなたはお⾦を出すだけでOK、⾯倒な運⽤はプロがやってくれる。しかし、プロに運⽤・管理してもらうにはコストが発生します。ここで運⽤の⾒返りとして払う⼿数料を信託報酬と⾔い、プロの手間が大きくなるほど信託報酬(*)も大きくなるのです。
NISAでも、投資信託を保有していれば通常どおり信託報酬はかかります(NISAを使って投資信託を買うことで、「運用益」と「分配金」にかかる税金が非課税になります)。商品によりますが、アクティブ型はインデックス型よりも1%ほど信託報酬が高い傾向にあります。長い時間をかけて資産を育てるこどもNISAでは、信託報酬を抑えるという考え方も重要になります。
たとえば特定の指数に連動するインデックス型と呼ばれる投資信託は、通常は信託報酬が低くなります。日経平均株価に連動する投資信託の場合、銘柄の中身は日本経済新聞社が公表しておりプロが銘柄を選ぶ手間もかからないためです。
対してアクティブ型と呼ばれる投資信託は、プロが銘柄を選定し、定期的に中身を入れ替えながら積極的な利益を狙っていくもの。この手間によって、信託報酬は高めとなるケースがほとんどです。
これらは知らなくても投資できますが、より納得感を持って資産形成するために簡単に押さえておくとよいでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
(編集部 い し ク ろ)

