Photo by
yossy_0712e
清々しいラジオ体操
ラジオ体操といえば、学校の体育や子供の頃の夏休みの朝にするものだった。
運動が苦手だったし、その頃は興味もなかった。
大学生の頃、ある実習で、海沿いの開けた場所でラジオ体操をしたことがある。
季節は夏で、ビーチサンダルにジャージ姿。
朝食前の、朝のラジオ体操だった。
私はいつもと変わりなく、あの音楽に合わせて体を動かした。
すると、どうだろう。眠っている間に、固まっていた体がほぐれていくのを感じた。
ラジオ体操って、こんなに気持ちが良いものなのかと、新鮮な驚きがあった。
芝生の感触、海沿いの朝の清々しい風、晴れやかな空、それらを感じながらするラジオ体操だった。
実はその実習は、受ける側ではなく、サポートの学生として参加していた。
サポートの学生としての参加は初めてだったため、自分の役割を果たせるか、とても緊張していた。
ただ、ラジオ体操は私の担当ではなかったので、気楽な立場で、一番後ろで参加していた。
すると周囲を眺めたり、風を感じたりする余裕があった。
そして、その風と踊るように、その風を手のひらに乗せるように、全身を伸ばした。
それ以来、ラジオ体操が好きになった。
あれほど清々しいラジオ体操は、もう二度とできないかもしれない。
