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第17話 週3回の療育が始まる

診断を受けたクリニックの

心理士さんの勧めで

週3回、児童発達支援事業所に

通うことになった


小集団での療育に週2回

個別対応の療育に週1回

息子と同じように

それぞれのペースを持った子どもたちが

先生と一緒に過ごしている


利用を開始する前に管理者の方と面談があった

「まずはお子さんが安心して利用できるように

 少しの時間から始めていきましょう

 最初の5回ほどは保護者さんと一緒に過ごしてもらうのが

 いいかもしれませんね」

とアドバイスをもらった


初めての日

息子は、幼稚園の玄関ほどではなかったけど

少し泣いて

私の足にしがみついた


「お母さんも一緒にトミカで遊ぼっか」

先生がそう言って

そっと教室の中に誘ってくれた

事前に息子の好きなものを聞き取ってくれていて

車のおもちゃ、特にSUZUKIのジムニーが好きだということも

知ってくれていた


回を重ねるごとに

泣く時間は短くなっていった

四回目には

「遊んでくる!」

と、自分から教室に入っていけるようになっていた


元気に園に通っていた

年少の時の息子の様子を思い出すようだった


「ここでは

 できないことを

 できるようにする場所じゃなくて

 この子のペースを

 一緒に見つける場所なんです」


事業所の先生の言葉が

あの日、医師から言われた言葉と

重なった


週に3回

10時から13時までの3時間の療育

送り迎えは

ほとんど私の役目だった

夫はまだ会社勤めで

平日の日中は身動きが取れない


事業所に送り届け

ふと気がつくともうお迎えの時間になっている

約3時間の自分の時間ができたことは

嬉しいなと思う反面

こんな短時間じゃしたいこともできない

と思う自分もいる


息子を送った帰り道

自転車を走らせながら

ふと思う


この生活を

ずっと一人で回していくんだろうか


また幼稚園に行けるなんて希望は

一切なく

「小学校までこの生活が続くのかな?」

「小学校にも行けなかったらどうしよう?」


そんな不安が

胸の片隅に

少しずつ積もっていった


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