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夕暮れに想う。夕暮れは自分自身に語りかける時間 ~ 中森明菜「トワイライト -夕暮れ便り」
仕事を終えて帰る道、信号待ちでふと空を見上げた。
昼間の青空はいつの間にか姿を消し、西の空だけが淡いオレンジ色に染まっている。急いでいる人も、犬の散歩をする人も、自転車で家路を急ぐ学生も、その空の下を何事もないように通り過ぎていく。
けれど、その景色は毎日少しずつ違う。
同じ夕暮れは二度とない。
そんな当たり前のことに気づくと、一日という時間もまた、二度と戻らないものなのだと思えてくる。
若い頃は、明日のことばかり考えていた。次は何をするか、どこへ向かうか、何を手に入れるか。前を向くことが、人生を豊かにすることだと信じていた。
けれど、年齢を重ねるにつれて、考え方が変わってきた。
立ち止まって空を見上げること。
今日という一日を静かに味わうこと。
失ったものではなく、今ここにあるものに目を向けること。
そういう時間が、人の心に深みを与えてくれる。
夕暮れは、一日の終わりを告げる景色ではない。
自分自身に語りかける時間なのだと思う。
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