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編み棒ケースを縫い直すー自分に嘘をつかないものづくり

ここのところ、noteでニッターさんたちのページを開くことが多い。
皆さんそれぞれに個性があって上手だ。
「編み物いいなぁ」「自分も編みたいな」という気持ちになる。

久しぶりに編み棒を引っ張り出した。
棒針のケース、かぎ針のケース。
棒針のケースを見て残念な気持ちになった。

はっきりとは覚えていないけど、10年ほど前に作ったものだ。

ケースを作るまでは縦長い巾着袋に編み棒を突っ込んでいた。
新しいケースを作ろうと思ったのは、なんか編み棒が巾着の中でジャラジャラして可哀想だと思ったことがきっかけだった。

すこしずつ進めて作っていたけど、仕事に追われる日々。
もう出来上がりはすぐそこだったけど、さっさと終わらせたい気持ちが強かったことを覚えている。
ケースの周りをぐるっとミシンをかけた後、汚いと思った。
ケースの留め具をどうするか、そこをデザインしていなかった。

ここもまぁ良いやという気持ちが勝った。
手元にあった無印良品のベッドカバーや枕カバーを買った時に、かけてある布のリボンを使うことにして完成させた。

前もケースを見るたびに、汚い縫い目と適当につけた紐が気になって仕方なかったことも一緒に思い出す。

ケースの外側
汚い縫い目 お見せするのも恥ずかしい🫣
残念な留め具 もはやどうやって縫いつけたか謎の仕上がり

見るたびに残念な気持ちになるのは嫌だ。
すこし悩んだけど、作り直すことにした。
以下が完成したケースの画像。

ミシンは使わず全体を手でくけ、紐と額縁(角の部分)を新たに作り直した
ケースの外側
ケースの内側
実は布を織り込んだ構造になっている
編み棒を運ぶ鳥たちを刺繍した
編み棒や輪針の先には毛糸をくわえている鳥もいる

リボンはどっち向きで巻くかによって柄の出方が変わる

アップで見てもらうとミシンの糸調子があっていないところなどツッコミどころは多数あるので他にも作り直したい気持ちにならんでもないですが…

今回は、縁取りの外側のミシンステッチを解き手でくけたのと、すこし変わったのは新たに紐と額縁のデザインを変えました。
布が捨てられない私は、以前使った布もしっかり持っていて助かりました。

人に見せるものでもないし、言わなければ誰も気づかないようなことかもしれないけど、自分が一番わかっている。
今回、作り直して気持ちがスッキリしました。

自分に嘘をついたり、ごまかしたりする。 そういうものづくりをすると、後々それが喉に引っかかった魚の骨みたいに、ずっと心に引っ掛かる。
正直に、下手でもその時できる精一杯で。丁寧に作る。
慣れてくると、基本を疎かにしたり誤魔化したり。
そういうのってやっぱりダメだなと思いました。
今回改めてものづくりの自分ルールを再認識できて良かったです。**

かぎ針のケースもありますがそれはまた機会があれば。
最近はほぼ編んでいませんが、いつか私にとっての編み物の存在についても書けたらいいかなと思います。



ここから先は、今回作り直した過程や構造・刺繍などの余談を書きました!ニッチな内容です。

興味のある方はどうぞ!



まずは、外枠のステッチを解いて行きました。
これが結構、時間がかかった。元々手が遅いこともあるからだけど。

縁取りのステッチを外していく
中はクッション性を考えキルト用の綿を入れている
くけていきます 今回使用したポリエステル手縫い糸
色合わせは雰囲気で 手持ちを使用し新たに購入はしませんでした


まずは紐用の布を裁断 アイロン
紐は縫い代の跡が出ないように紐の幅と同じ縫い代を中に折り込みました
ひとまず紐の片方は手で縫って行きます 運針です
片側はくけたら紐の完成です

外側のミシンステッチを解くのに2時間。
構造的に、クッション性を考えて厚手にしているため外側をぐるっとくけるだけでも手間取り2時間ほどかかってしまいました。
紐は裁断とアイロンに時間がかかり出来上がるまで2時間程度。
我ながら作業が遅いのはどうにもできません。

ただ、作業はここで止まります。

くけ終わった後の角の写真

4つの角をどのように始末するか数日悩みました。
片側だけ額縁にするなら簡単ですが、両面となると手間が増えます。
構造的にどうするかがいちばんのネックで、それに伴い布の厚さも考えなくてはなりません。
同じ濃いデニムプリント(ケース内側のベルトなどに使った)の生地にするか、縁取りと同じ色にするか。
まずデニムプリントの生地で試作しました。
でも厚手のため扱いづらく処理が思うようにできませんでした。
出来上がりを考え処理しやすい薄手のチェックの生地を使用することに決めました。
ところがチェックは落とし穴でした…すこしでもズレると柄が歪む。
布は正直です。

まずは丁寧にアイロン こう言う作業は和裁のコテが便利
額縁を仕上げて行きます
中はこのように処理しました このように?!
言葉で説明するには複雑すぎるので説明は省略します
額縁がついたところ

女性らしい編み棒ケースにはしたくないなと思って、全体をブルーのデザインにしました。結果的にはどうだかわからないけど…
今思えば緑にした方が良かったなと感じています。

次にこの、ケースの外側の構造について説明します。
作った当時のデザインスケッチなどは残っていましたが、このデザインにした理由までは残っていませんでした。

作った最初に考えていたデザイン
編み棒収納部分は、デザインの方がかなり多い
上でも紹介したケースの外側

上の画像の外側の構造について解説する。
これを作った当時もなんでこんな面倒くさいことをしてしまったのか後悔したくらい厄介な構造である。

1)チェックの布をバイアスにカット
2)両端を折る(バイアスなので折るだけでロック処理などはなし)
3)リボン状になった布を斜めに織り込んでいく
4)ケースのサイズに切る
5)織り込んだ布がずれないように周りをミシンでステッチする

この構造の大変だったところは、ケースのサイズになるように無駄にバイアスのリボンを作らなければならないところ。
縦と横を直角に織り込むならば、縦と横は同じ長さのものを揃えればいいが斜めに織り込む場合、短い部分と長い部分の差が激しい。
その為、ケースサイズを確保するのが大変だった。
織り込んだ次がまた一苦労。
織り込んだ部分がずれないように周りをぐるっとミシンでステッチした。
我ながら何故こんなこと始めたんだと何度も嫌気がさした部分だ。

刺繍作業は楽しかった。

編み棒を運ぶ鳥たちや 木の実を啄む鳥


デザイン元の本、現在は中古扱いでの販売しかないようです

私の刺繍をするときのスタイルは、1本か2本どりで刺繍することです。
立体的にこんもりとしている刺繍も素敵だなと思うのですが、私が刺したいなと思うのは平面的な糸の細さが感じられる刺繍。
たまに少し立体感のある刺繍を刺したくなる時もあるんですけどね。

いろんな時々で買った編み棒や亡くなった母が使っていた編み棒も一緒に

だいぶ長くなりました。我ながら細かいなぁと思いました(笑)
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

あー編みたーーーーい!
と思うけど、ちょっと今は自分の中で違うらしい。
その時が来たらまた編もうと思います。



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