部屋と音楽とわたし
ジャンル問わず聴く方だけど、趣味で聴くぶんにはすごく偏りがあるなぁと思って、そこにどんな一貫性があるか、考えてみた。
少し歪で、ざらつきがあって、混沌を抱えたまま進んでいくもの。
感情を大きく爆発させるというより、静かに熟成させるような曲。
誰にも邪魔されず、ひとりで聴きたくなるような音楽。
一定の、それも速いテンポで駆け抜ける爽やかな曲は、飽きてしまう。でも10分くらいなら聴けるよ。
自分が爽やかな人ではないからかもしれない。
内面に入り込む隙がないからかもしれない。
内面に入りこむ曲でも、あまりに整然としていると、長時間聴けない。
きっと、わたしが落ち着くのは、少し片付いていない場所なのだ。
……少し、いや、だいぶ片付いていない、自分の部屋みたいに。
母の葬式のBGMは父チョイスで、母の大好きな、しかも顔も似ている天童よしみだった。
葬儀場が活気に満ちて、住職も笑顔だった。
良い葬式だったと思う。
わたしの葬式ではマーラーのシンフォニー第9番の第4楽章にして欲しいなぁと思う。
湿っぽく感動させて泣かせたい。もはや確信犯。
この曲を聴いていると人生を終えるときを連想する。
あちらの世界に行くとき。
旅立つとき、そんな穏やかな気持ちになるのかまだ死んだことがないので分からないけど、できれば穏やかであって欲しい。
さいご、穏やかで美しく浄化された気持ちになったのに、やっぱり抑えきれないほど生きることや愛する人への執着心も湧きあがる。
この曲を聴くとき、父も母も、こんな気持ちでこの世を離れたのではないかと、思ってしまうのだ。
道端で干からびたカエルやヘビを横目にこの曲を聴いて、そんなことを思った。
あなたはどんな音楽がすきですか?
たまにはクラシックもいかがでしょうか。
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