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「WILLPOWER 意志力の科学」を読む④決定疲れ

はじめに

我々は一日に、どれくらいの決定・決断をしているでしょうか。
朝、何を着るか。昼、何を食べるか。仕事で、どの案を選ぶか。
帰宅後、何をするか?も決定ですし、細かい話をすると、雑踏を歩いているとき、前から人が来たとき、右に避けるか?左に避けるか?判断するタイミングは?などキリがありません。
一つひとつは些細ですが、私たちは一日中、非常に沢山の決定を繰り返しています。
本書は、この積み重ねが意志力を奪っていくと指摘します。

それが、決定疲れです。


1. なぜこのテーマが重要なのか?

私たちは通常、物事を決定することを「理性的な行為」だと考えています。選択肢を比較し、より良いものを選ぶというのは、理性的で論理的な行為と受け止めがちです。
つまり、いつ「決定」しても同じ結果になるという感覚だと思います。
しかし本書は、決定そのものが意志力を消耗する行為であると解説しています。
意志力が有限である以上、決定の回数や質は、その日の行動全体に影響を及ぼします。
決定疲れを理解することは、判断力を守るための前提条件です。


2. 著書の要点をかみ砕く

① 自分のことを決める方が、疲れる

興味深い指摘の一つが、自分のための選択は、他人のための選択よりも
意志力を消耗しやすいという点です。

自分の選択には、結果が明確に自分に降り注ぎ、その決定や結果に対して、後悔や責任がつきまといます。その分、精神的な負荷が大きくなります。

だからこそ、他人の意見に委ねる方が楽に感じる場面が生まれます。


② 意志力が消耗すると、決められなくなる

決定疲れが進むと、人は次第に選べなくなります。その結果として現れるのが、決定を避ける、決定を先延ばしにするという行動です。

何も決めないことは、一見、慎重な判断に見えます。しかし実際には、意志力の枯渇が原因である場合が少なくありません。


③ 衝動買いは、比較できなくなった結果

意志力が低下すると、比較する力も落ちます。

価格
品質
必要性

これらを冷静に並べることが、難しくなる。
その結果として起こるのが、衝動買いだそうです。これは、欲望が強くなったからではありません。
判断のためのエネルギーが不足している状態なのです。


④ 決定疲れは、静かに進行する

決定疲れの厄介な点は、自覚しにくいことです。本人は、いつも通り考えているつもりでも、実際には判断の質が落ちている。
このズレが、後になって大きな後悔を生みます。


3. その主張をどう受け取ったか?

この章を読んで感じたのは、判断力の低下を性格や能力の問題にしてはいけないということです。
疲れているときに、良い決定ができないのは当然です。

また、日常生活の中で意志力を使う決定を減らすことができるかというところも重要だと感じます。
私が普段工夫?している点は、基本的に普段着は、いつも同じ格好をしています。
そうです、ユニクロで同じシャツやパンツ、靴下をたくさん買っておいて、もはや「今日は何を着ていこう?」という選択ができない状態になっています。
人から見ると怠惰なファッションかも知れませんが、実に理にかなった行動であったと、思います。

つまり、習慣化によりこういった「決定疲れ」というのを防ぐことができるかもしれませんね。


4. 次回予告

次回は、
自分を数値で知れば、行動が変わる
を扱います。

感覚ではなく、
数字で自分を把握することで、
意志力はどう変わるのか。

自己管理を、
もう一段階進める話になります。


5. このnoteについて

この連載は、
ロイ・バウマイスター/ジョン・ティアニー著
『WILLPOWER 意志力の科学』
を読み解きながら、

意志力を
精神論ではなく
設計と運用の対象として捉える
試みです。

筆者自身の経験も交えながら、
現代の働き方や自己管理にどう応用できるかを整理しています。

※本記事は、著作権法第32条(引用・批評目的の正当な利用)に基づいて作成しており、
著作権者および出版社の権利を侵害する意図はありません。

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