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【犬の整体仙骨堂Vol.28】「夏の疲労」と足腰のケア

今年は早めに猛暑が一段落し、過ごしやすい日が増えました。 朝晩の風に涼しさを感じ、「これでひと安心」とホッとされている飼い主様も多いのではないでしょうか。

しかし「暑さが和らいだタイミング」こそ、夏の間じっと耐えていた愛犬の身体の疲労が一気に表面化しやすい時期でもあります。

季節の変わり目の「寒暖差」や、夏の間に溜め込んだ全身の強張り。
今回は東洋医学の観点から、猛暑が明けた今の時期に愛犬の身体の中で起きている変化と、秋に向けた足腰のケアについてお話ししたいと思います。

東洋医学で診る「津液(水分)」の消耗と筋肉を養う「脾」の低下

東洋医学において、猛暑を乗り切った直後の身体は体内の大切な水分である「津液(しんえき)」と、エネルギーである「気(き)」を大きく消耗した状態にあります。

犬は全身で汗をかくことができないため、夏の間に猛烈なパンティング(ハアハアという呼吸)を繰り返して体温を下げていました。このパンティングによって多量の津液が失われ、体内の水分代謝や尿のコントロールを司る「腎(じん)」には大きな負担がかかり続けていました。
水分代謝が滞ると、関節を満たす滑液の巡りも悪くなり、関節のしなやかさやスムーズな屈伸運動に支障が出やすくなります。

さらに、夏のクーラーや冷たい水の摂取、暑さによるストレスは、胃腸の働きや筋肉の維持を司る「脾(ひ)」の機能を低下させます。東洋医学では「脾は主肉(ひはしにく)」といい、脾が弱まると食べ物から得た栄養を筋肉に届ける力が落ち、筋肉の張りや踏ん張る力が弱まる事があります。

「涼しくなったのに歩きたがらない」「立ち上がる時に後ろ足がもたつく」といった変化は、夏の酷暑で消耗した「腎」と「脾」からの SOS サインかもしれません。

急な運動量の増加と「前荷重」による怪我のリスク

猛暑が落ち着いたことで「久しぶりにお散歩を長めに行こう」と考える飼い主様も多いと思いますが注意も必要です。
夏の間、お散歩を制限されたことで股関節や骨盤まわりの筋肉はすっかり固まり、前足ばかりに頼って歩く「前荷重」の姿勢が定着している事もあります。

後ろ足の柔軟性や蹴り出す力が戻っていない状態のまま、急に距離や時間を延ばしてお散歩をすると、固まった股関節や腰、手首・肩関節へダイレクトに強い負担がかかり、捻挫や関節炎などを引き起こす原因となってしまいます。長めのお散歩を再開する前に、まずは身体の土台を整えてあげることが大切です。

【重要】獣医師による診断と整体との境界線

猛暑の疲れが出るこの時期は、内臓のトラブルや持病の悪化が起きやすい季節でもあります。愛犬の安全を守るため、以下の境界線をご確認ください。

  1. 医療の領域(動物病院へ) 生命に関わる急性の症状や、臓器・関節の明らかな病変が疑われる場合は、整体の前に必ず動物病院で受診・治療を行ってください。

  • 急性胃腸炎・食欲不振

    • 注意点: 夏の疲れから脾(胃腸)の機能が低下し、嘔吐や下痢、急激な食欲低下を起こすことがあります。

  • 脱水や腎機能の悪化

    • 注意点: 夏のパンティングによる慢性的な水分不足が抜けきらず、脱水や腎機能低下を招くことがあります。

    • サイン: 尿の色が濃い・量が少ない、歯ぐきのベタつき、皮膚の弾力低下。

  • 関節炎・神経疾患の発症

    • 注意点: 急な運動量の変化や寒暖差により、パテラ(膝蓋骨脱臼)やヘルニアなどの痛みが再発・悪化することがあります。

    • サイン: 足をかばう、キャンと鳴く、歩くのを激しく嫌がる。

⚠️ すぐに病院へ行くべき「5つの危険サイン」

  • いつもより明らかに元気がない、ぐったりして動かない

  • 嘔吐や水のような下痢が続いている

  • 足を完全に浮かせている、または抱き上げると激しく痛がる

  • 呼吸が異常に速く、横になったまま起き上がらない

  • 舌や歯ぐきの色が白っぽい、あるいは暗紫に変色している

※特に「激しい痛み」「ぐったりしている」「粘膜色の異常」が見られる場合は緊急事態です。直ちに動物病院へ連絡してください。


上記のような急性疾患がなく、あるいは病院での治療が落ち着いた後の「身体のコンディション調整」として当院をご利用ください。

夏の間のお散歩不足で固まってしまった股関節や骨盤まわりの柔軟性を取り戻し、前荷重の歩き方を改善するお手伝いをいたします。また、寒暖差で乱れがちな自律神経を整え、秋のお散歩を自分の足で心地よく楽しめる身体の土台作りをサポートします。

仙骨堂の整体 ── 全身の「強張り」をほどく

猛暑の疲労と運動不足で固まった身体は、表面を強引に押し揉むだけではほぐれません。当院では、繊細な手技とペット専用機器を組み合わせた段階的なアプローチで丁寧にケアを行います。
土台(骨盤・背骨・仙骨)のリセット まずは手技により、身体の中心である「骨盤」や「仙骨」「背骨」のわずかな歪みや偏りを優しく本来の位置へと導くように整えます。 骨格の土台である骨盤や背骨が正しい位置に収まることで、神経の伝達がスムーズになると共に、全身の筋肉の連動を促します。

仕上げのメディセルケア(筋膜リリース) 整えられた骨格のうえで、施術の締めくくりとしてペット専用機器である「メディセル」を用いた筋膜リリースを行います。背中や腰を中心に筋膜を優しく「吸い上げる(吸引する)」ことで、皮下組織と筋肉の間に隙間を作り、引きつれてしまった筋膜を摩擦なくスッと解放していきます。

押し引きする強い刺激を与えないため、愛犬に負担や痛みを感じさせることなく、滞っていた毛細血管やリンパの流れを一気に促進します。皮膚の感覚センサーから脳へ「心地よい刺激」がダイレクトに伝わることで、夏の間フル稼働していた自律神経の緊張が解け、全身が内側からフワッと緩んだ状態で施術を終えることができます。

猛暑が落ち着いた今こそ、夏の間頑張ってくれた愛犬の身体を労わり、リセットしてあげる良いタイミングです。
病気や急な体調不良の治療は動物病院の先生にお任せし、当院はその治療効果を支え、秋のお散歩を元気に楽しみ続けるための「身体の土台作り」をお手伝いさせていただきます。

「最近歩き方が変わったかな」「久しぶりのお散歩で歩きづらそうにしているな」と感じられましたら、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
当院にも何かしらのお役に立てる事があるかもしれません。

(施術の効果には個体差があります。改善をお約束するものではない事をご了承ください)

当院の詳しい内容は、下記ホームページでご確認いただけます。 https://senkotsudou.com/

LINEでのお問い合わせはこちらより
https://lin.ee/jw5VpUJ

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