【長編小説 超絶脱衣麻雀 激闘伝 ― 鳳凰の章 ―】 Part12(5700文字)
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第4話 躱しの極意!? 浪漫の雀士アッモーレ!!③
南1局 ドラ9p
東家 有紗 14400
南家 A子 13400
西家 アモーレ 50400
北家 雀子 1800
有紗 手牌
[123456m 67p 67s 北北北]
[ドラ0 / 1向聴/ 有効牌 5678p.5678s. 8種27枚]
[123m.456m.67p.67s.北北北 / 5ブロック]
門前が主体。
ツモ。
[123456m 67p 67s 北北北][ツモ牌 8p]
「リーチ!」
[打.北 / 5-8s待ち.MAX8枚 / 親の30符2翻 2900点]
先制、好形。
打点は心もとないが、
……勝負よ! かわせるものなら、かわしてみなさい……!
アモーレのツモ。
打、5s。
「えっ!? ロ、ロン!」
[123456m 678p 4467s][ロン牌 5s]
「リーチ、一発、平和! 親の30符3翻は5800点!」
あっけない放銃。
アモーレから闘志が消えていた。
彼が麻雀卓にチップを投げいれる。
「なによ、これ……?」
「ご祝儀さ! ぼくだけなにもないのは不公平だろう? だからこうして直撃で払うことにしているんだ。知らずに対局してたのかい、アモーレ?」
有紗はチップをかえし、
「いらないわよ。それになによ、いまの放銃は? 急にやる気ない打ち方して」
「そのとおり、ぼくはもう満足した。すこしくらいサービスしないと、再戦をうけてもらえないからね、アモーレ」
「そんなのぜんぜん、雀奇団らしくないわよ!」
「おいおい、よしてくれ。あんなヤツらと、いっしょにされるのは心外だよ、アモーレ」
「えっ!?」
有紗が固まる。
なるほど、とアモーレが得心し、
「ぼくへのあたりが強かったのは、それが原因なんだね? しかし神にちかって、ぼくは雀奇団ではないよ、アモーレ!」
とんだ見当ちがいだった。
思いかえせば、雀奇団らしくないところはあった。
だがそれをさしひいても、超絶不審者だからしかたがない。
……でも、もう争う理由もないわよね……。
「アモーレさん。わたしたちに勝てたら、こちらは脱衣麻雀で再戦を受ける、という条件でつづけませんか?」
「雀子!? なに勝手な約束してるのよ!」
その瞳は深紅だった。
覚醒モードに突入している。
雀子は楽しそうだ。
ひたむきに強い相手との、麻雀を望んでいる。
……わかったわ。わたしも負けたまま、終わるのはイヤだしね……!
肝心のアモーレは、というと。
いうまではない。
脱衣麻雀が大好きな男にとって、これほどの好条件は存在しない。
アモーレに闘志がよみがえる。
「無論その条件のむよ、アッモーレ!」
「はい! でも、勝たせません!」
――――――――――
点棒移動
東家 有紗 14400 → +5800 → 20200
南家 A子 13400
西家 アモーレ 50400 → -5800 → 44600
北家 雀子 1800
――――――――――
南1局 1本場 ドラ6m
東家 有紗 20200
南家 A子 13400
西家 アモーレ 44600
北家 雀子 1800
有紗 手牌
[567789m 334p 99s 東東]
[ドラ2 / 1向聴/ 有効牌 235p.9s.東. 5種14枚]
[567m.789m.334p.99s.東東 / 5ブロック]
自風牌、東の仕掛けが主体。
アモーレのツモ。
打、東。
[567789m 334p 99s][東↑東東]
[打.3p / 2-5p待ち.MAX8枚 / 親の30符3翻 5800点]
先制、好形。
「ポン!」
アモーレが仕掛けてくる。
[鳴き[3↑33p] / 1副露/ 打.3s]
追いつかれたか。
……わたしの最後の親番。勝つためには、ゆずれない……!
捲り合いに突入する。
有紗のツモ。
打、5s。
アモーレのツモ。
打、4p。
有紗、ツモ。
打、5m。
「ツモ!」
アモーレ、倒牌。
[45m 222555p 44s][3↑33p][ツモ牌 6m]
「断么九、ドラ1! 40符2翻700、1300の1本場は800、1400点!」
――――――――――
点棒移動
東家 有紗 20200 → -1400 → 18800
南家 A子 13400 → -800 → 12600
西家 アモーレ 44600 → +3000 → 47600
北家 雀子 1800 → -800 → 1000
――――――――――
南2局 ドラ3p
北家 有紗 18800
東家 A子 12600
南家 アモーレ 47600
西家 雀子 1000
アモーレ 手牌
[456m 33677p 24889s]
[ドラ2 / 2向聴/ 有効牌 3578p.378s 7種22枚]
[456m.33p.677p.24s.889s / 5ブロック]
門前が主体。
鳴ける牌は、すべて鳴く。
有紗のツモ。
打、8s。
「ポン!」
[456m 33677p 249s][8↑88s]
[打.9s / 1向聴/ 有効牌 3578p.3s. 5種16枚]
「リーチ!」
A子の先制リーチ。
打、3s。
後手を踏んだが、
「チー!」
[456m 33677p][8↑88s][←324s]
[打.7p / 5-8p待ち.MAX8枚 / 30符3翻 3900点]
追いついた。
A子も最後の親番だ。
……ここをかわせば、勝利は近い……!
捲り合いに突入する。
アモーレのツモ。
打、2s。
A子のツモ。
打、2p。
アモーレ、ツモ。
打、6p。
A子、ツモ。
打、8p。
「ロン!」
[456m 3367p][8↑88s][←324s][ロン牌 8p]
「断么九、ドラ2! 30符3翻は3900点!」
――――――――――
点棒移動
北家 有紗 18800
東家 A子 12600 → -3900-1000 → 7700
南家 アモーレ 47600 → +3900+1000 → 51600
西家 雀子 1000
――――――――――
南3局 ドラ2s
西家 有紗 18800
北家 A子 7700
東家 アモーレ 51600
南家 雀子 1000
アモーレ 手牌
[34567m 445p 33445s]
[ドラ1 / 1向聴/ 有効牌 258m.25s. 5種18枚]
[34567m.445p.34s.345s. / 4ブロック]
門前が主体。
とうぜん喰いタンもある。
ツモ。
[34567m 445p 33445s][ツモ牌 5s]
[打.5p / 2-5-8m待ち.MAX11枚 / 親の30符4翻 11600点]
先制、好形、高打点。
絶好の勝負手となった。
……リーチは必要ない。ダマテンだ……。
勝利は近い。
残り2局。この点差から負けた記憶はない。
「リーチ!」
雀子の先制リーチ。
打、4p。
……ついにきたか……!
この土壇場で最後の勝負だ。
アモーレのツモ。
[34567m 44p 334455s][ツモ牌 3p]
河をみる。
雀子 捨て牌
[1p 東 9m 6p 4m 5s 4p]
3pは6pの筋。
比較的に押しやすい。
ベタオリも可能だが、
……この3pでオリたことはない……!
意地でも、性格でもない。
雀風でもなく、
……これがアモーレ・打万久里の麻雀だ……!
打、3p。
三筒!
「ロン!」
雀子、倒牌。
[666m 23334p 22233s][ロン牌 3p]
「リーチ、一発、断么九、三暗刻、ドラ3……」
裏ドラが捲られる。
裏ドラ表示牌、5m。
つまり裏ドラ、6m。
「裏ドラ3! 40符11翻は三倍満24000点!」
3p、3s待ち。
「2p切りでツモなら四暗刻……!?」
待ちも打点も、4p切りより優秀だ。なによりもこの大差で、役満の可能性を否定できるとは。
あまりにクレイジー。
だが――
愛すべき打牌だ!
――――――――――
点棒移動
西家 有紗 18800
北家 A子 7700
東家 アモーレ 51600 → -24000 → 27600
南家 雀子 1000 → +24000 → 25000
――――――――――
オーラス――
南4局 ドラ白
南家 有紗 18800
西家 A子 7700
南家 アモーレ 27600
東家 雀子 25000
アモーレ 手牌
[78m 23p 223456789s]
[ドラ1 / 1向聴/ 有効牌 69m.14p.4種16枚]
[78m.23p.223s.456s.789s. / 5ブロック]
門前が主体。
状況を整理する。
現在はトップ目。2着目とは2600点差。
雀子の逆転条件は2翻ツモか1翻の直撃。
不聴罰符でも変わるため、最低でもテンパイは必須だ。
――――――――――――――――――――
不聴罰符・流局時ノーテン者がテンパイ者に支払う点数
――――――――――――――――――――
……ならばアガリ切って勝つだけだ……!
有紗のツモ。
打、5m。
A子のツモ。
打、白。
「ポン!」
有紗が仕掛けてくる。
[鳴き[白白白→] / 1副露]
ドラ役牌。
有紗とは8800点差。ツモか直撃で、逆転条件を満たした。
打、6s。
「ポン!」
雀子が仕掛けてくる。
[鳴き[666→s] / 1副露 / 打.6m]
有紗のツモ。
打、5m。
A子のツモ。
打、7m。
「ポン!」
雀子が仕掛けてくる。
[鳴き[7↑77m] / 2副露 / 打.4m]
二連続のツモ番とばし。
A子のツモ。
打、3m。
「ポン!」
雀子が仕掛けてくる。
[鳴き[3↑33m] / 3副露 / 打.8s]
「ノォオオオ……! まさかぁあああ……!?」
三連続のツモ番とばし。
有紗の逆転ツモねらいか。
有紗、ツモ。
麻雀卓に牌をさらす。
五筒!
アガリではなかった。
アモーレ、ツモ。
[78m 23p 223456789s][ツモ牌 5m]
5mは有紗の現物。
不要牌だが、
……いや、ちょっと待つんだ……!
なにかが変だ。
雀子の打牌。
7sポン → 打.6m
7mポン → 打.4m
3mポン → 打.8s
……なんだ、この手順は? 対々和? それにしたって……。
仮に雀子が5mを所持していれば、
――――――――――――――――――――
[3345677m 778s ?=3枚]
7sポン
[3345677m 8s ?=3枚][777→s]
8s切り。
3m、7mテンパイ?
――――――――――――――――――――
ならば6m切りはありえない。
5m待ちが否定されたが、
……ぼくの中のなにかが、5m切りを拒絶している……。
5mの通る道筋が整いすぎている。
[578m 23p 223456789s]
アモーレの選択。
打、9s。
9sは雀子の断么九に当たらない。また有紗の捨てた6sの筋。
ここだけはあたらない。
九索!
「ロン!」
アガったのは雀子でも有紗でもない。
A子、倒牌。
[4466m 5599p 119s 發發][ロン牌 9s]
七対子、赤ドラ1。25符3翻は3200点。
――――――――――
点棒移動
南家 有紗 18800
西家 A子 7700 → +3200 → 10900
南家 アモーレ 27600 → -3200 → 24400
東家 雀子 25000
――――――――――
1位 雀子 25000
2位 アモーレ 24400
3位 有紗 18800
4位 A子 10900
―― 終 局 !!
「すごいじゃない、A子!」
A子が笑みをみせる。
アモーレは雀リングで牌譜をひらく。
雀子 手牌
[5m 678p][777→s][7↑77m][3↑33m]
5mの地獄単騎待ち。
「キミは気づいていたんだね? A子くんもテンパイしていたことに」
雀子がうなずく。
本当のねらいは、A子のテンパイをかくすこと。それであんなに目立つ仕掛けを。
「完敗だよ、アモーレ」
懐からチップをだし、
「うけとってくれたまえ、アモーレ」
「いえ、うけとれません。もしよければ堕牌荘には、遊びにきてくださるとうれしいです」
「それはありがたい、おさそいだね。ぜひ遊びにいくよ。最後にひとつだけ、きいてもいいかい?」
「はい、なんですか?」
「ぼくとまた脱衣麻雀してくれるかな? アッモーレ!」
雀子は満面の笑みで答えた。
「おことわりします」
次回↓
マガジン↓
