【詩】8時20分
雨雲レーダーが捉えきれない
こまかくいつまでも降りつづく霧雨
人知れず泣くだれかと似ている
あたしだけが真っ直ぐだった、なんて言ってる
時計は8時20分で止まっている
ニュースは散歩する小犬の瞳のアップ
そこに映る時計も8時20分
雨雲レーダーが捉えきれない
局地的であるほど激しい雷雨
一人だけ不幸なだれかに似ている
あたし疲れたさようなら、また言ってる
時計は8時20分で呆気にとられる
ニュースは銃の乱射から逃げまどう人々
そしてあなたはいまだ8時20分
明日なんてやって来ない、また言ってる
明日になれば晴れる、なんで殴られる?
あなたの時計の針は互いに内側へ
あなたなんかさようなら、いつか言うときへ
いまはまだ8時20分
