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まごと婆ちゃんのスイカ

「婆ちゃん、スイカ好きやもんな」。

お盆休みの産直市で、そんな声が聞こえてきました。帰省してきた大学生のお孫さんでしょうか。シュッとしたフェイスラインの青年が寄り添うように立ち、丸みを帯びた背中にそっと手を添えています。

涼しげなサッカー生地のワンピースを着たお婆ちゃんは、孫の言葉にうなづくだけ。スイカの頭をポンポンと軽くたたきながら、ゆっくりと吟味していきます。

免許を取ったばかりの孫が運転して連れてきたのか、それともお婆ちゃんが慣れた道を運転してきたのか。二人の姿に、勝手に車内の様子まで想像してしまいます。

選んだのは立派な大玉スイカ。家族みんなで食べるのでしょうか。食卓には、お婆ちゃんの甘めのちらし寿司が並ぶのかもしれません。あるいは、今どきらしく外食に出かけるのかも。

私は三人姉妹ですが、子どもを授かったのは妹だけでした。初孫が生まれる前、母は「孫なんて生まれたって、何も変わらないわよ」と強がっていました。孫にデレデレになってしまった旧友のようにはなりたくないと言い、お婆ちゃんと呼ばれることにも少し抵抗があったようです。

それでも、いざ孫が生まれると、積極的に世話をし、その成長に一喜一憂する母がいました。孫が成人した今でも、母の手作り離乳食をおいしそうに食べていた話を、何度も聞かせてくれます。

孫って、何十年か経ってから受け取るギフトなのかもしれません。子どもを育て、独り立ちさせ、家庭を持たせ、また新しい命が育つのを見守る。その長い時間の先に、ぽんと手のひらに乗るように現れる贈り物。
私にはその道のりの大変さは想像できないけれど、やっぱり孫っていいなぁと思うのです。

産直市の高い天窓の下、夏のひざしに照らされた二人連れは、とてもまぶしく見えました。
つられて私もスイカ売り場をのぞき、薄いひと切れを買って帰ることに。夫婦二人ではそれでも食べきれず、2日がかりです。ひさしぶりのスイカでお腹が冷え、最後は胃薬のお世話になったのでした。

エッセイしりとりのバトンを、エヌキミカさんからいただき書いてみました。
「ま」から始まるタイトル…思い浮かんだのは「まご」!

エヌキミカさんにも、お孫さんが誕生されたばかりとのことです。おめでとうございます!
家族への愛情あふれる記事に、私もなんだかうれしくなりましたよー。

そして、私からバトンをお渡ししたいなぁと思う方には、もうすでに回ってきているご様子。恐れ入りますが、私はここでバトンを置かせていただきますね。

マイキーさん、エヌキミカさん、このたびはすてきな企画に参加させていただき、ありがとうございました!

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