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「叶わない」と決めるのは、もう少し後でもいい


先日、ある記事を読みました。

そこには、
「鬱を治したい。元に戻りたい。
でも、そんな夢は叶わない」

という言葉が書かれていました。

その言葉が、心に棘のように残って、、、。

「治したい」と思っている。
それなのに、その先に
「でも、叶わない」と書いてある。

きっと今が、それほど苦しいのだと思います。


「この状態から抜け出したい」
そう願っているのに、
その先の自分を想像することができない。
そんなこともあるのだと思います。


だから私は、その人に
「大丈夫。治るよ」
とは言えません。

今まさに苦しんでいる人にとっては、
その「大丈夫」が、
あまりにも軽く感じられることがあるから。


でも、ひとつだけ伝えたいことがあります。


「叶わない」と、今ここで
未来を決めなくても、いいんじゃないかな。

「私は治る」と思えなくてもいい。
「きっと良くなる」と信じられなくてもいい。

ただ、
「もしかしたら、変わるかもしれない」
その可能性だけは、残しておいてほしいのです。


鬱は、気持ちの持ち方だけで
どうにかできるものではありません。


必要な治療や薬、休むこと、
そして周りの人の支え。
そういうものに助けてもらいながら、
少しずつ回復していくこともあります。


だから、
「自分で治せない私はダメなんだ」
なんて、自分を責めなくていい。

私は、「自分で治せると思えば、治る」と
言いたいわけではありません。


ただ、心の中で
「もう無理」
「もう元には戻れない」
「私には叶わない」と、

未来への扉』を全部閉めてしまわなくても
いいんじゃないかな、と思うのです。

扉を開けなくてもいい。

今は、その前で座り込んでいてもいい。

誰かに開けてもらってもいい。

ほんの少しだけ、隙間を残しておく。

「もしかしたら」それだけでいい。


なぜ、私がそんなことを思うのか。

私自身にも、どん底だった時期があるからです。

その頃の私は、そこから抜け出した自分の姿なんて想像できませんでした。

人生って、こんなところまで落ちるんだ。
・・・光も見えない。
ここから先、どうなるんだろう。

そんなふうに思っていた時期があります。

でも私は、そこから自分を取り戻しました。


そして私の夫も、鬱を経験しています。

夫が鬱から抜け出していく姿を、
私はそばで見てきました。

だから今振り返ると、
「あの頃には、今の未来なんて見えていなかったな」と思うのです。

あの時の私たちには見えなかった未来だけど、
ちゃんとその先には存在していた。

人生って、そういうことがあるんですよね。

だから私は、
「元に戻る」ことだけが、
回復ではないのかもしれない
とも思っています。


病気になる前の自分に戻るのではなく
いろんな経験をした自分として、
新しい毎日を生きていく



そんな未来もあるのだと思います。


だから、
「鬱を治して、元の自分に戻りたい」
と思っている人へ。


今すぐ「治る」と信じなくてもいい。
今すぐ前向きにならなくてもいい。

ただ、
「叶わない」と決めるのは、
もう少し後でも いいんじゃないかな。


未来は、今の自分には見えないところで
動いていることがあるから。
扉だけは、薄っすらでも開けておいてみて。


長い休みが終わって、
世の中がまた動き始める頃。

周りの人がいつもの日常に戻っていくのを見て、
「自分だけ取り残されている」
と感じる人もいるかもしれません。


そんな時は、無理にみんなと同じ速度で
動かなくていい。


今日を なんとか過ごせた。

それだけでもいい。

そして、もしほんの少し余裕があるなら、

「もしかしたら、ここから変わるかもしれない」

その言葉を、心の片隅に置いておいてほしいのです。


あの頃の私にも「見えなかった未来」があった。

夫にも「見えなかった未来」があった。

だから今、私はこうして ここにいる。

人生は、今見えているところだけが
すべてじゃない。

あとでその「経験の意味」に気づくこともある

そんなことを、私は自分の人生から教えてもらった気がしています。

連休明けのちょっと憂鬱な月曜日。
深呼吸して、ちょっと空を見上げてみませんか?


今日も最後までお読み頂きありがとうございました。


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