見出し画像

ここにいるよ

久しぶりのお休み。

押し入れを整理しました。

いつの間にか乱雑になった本たちがかわいそうで、
部屋中に広げていると、いろんな思い出や宝物に、また会えました。

ここにいたんだね。

幼いあの子たち。若いころのわたしたち。

そして、noteの町の忘れ形見のような、小さなフォトブックたち。

その宝箱の中に、あの一冊がありました。

「さちの言の葉」

A4の上質紙に印刷され、きれいなカットが添えられ、クリップで留められただけの、飾らない一冊です。

あの日、この本は羽が生えたように、わたしのところへ飛んできました。

「きたよ。」

そう微笑んでくれたような気がして、その時のことを今も忘れられません。

あるかたが懸命に編んでくださった、一冊の本。

「元気でいますか?」

「だいじょうぶ?」

「寂しくない?」

きらびやかな装いではなく、素顔のままで、そっとそこにいました。

「ここにいるよ。」

あのころ、見知らぬnoteの町で出会い、言葉を交わし、街角の公園に咲いていた沈丁花の甘い香りを、一緒に感じていたことを、あなたは覚えているでしょうか。

夏の夜。雨上がりの夕暮れ。

何度も開いた言の葉たち。

そして、ふと思いました。

これは、あなたのお返事だったのかな。

「本になったら いいのにな」

あなたは、このいとしいものたちを覚えているでしょうか。


いいなと思ったら応援しよう!