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imasu_haneco
【詩】水たまり
雨上がりの帰り道
通学路を外れ
ひとり知らない公園に
そこで見つけた
大きな大きな水たまり
のぞき込むと
自分の顔と澄んだ青空が映っていた
でも私の知っている空じゃない
それは別の世界の入り口だった
水たまりは静かに語りかけてくる
飛び込んでごらん
君だったら行けるよ、と
怖くはなかった
むしろ向こうの世界は
学校よりも面白いところだと
どこかで確信してワクワクしていた
でも、その日に限って
長靴ではなくスニーカー
「靴を汚すとお母さんに怒られるから。また来るね」
悔しさに唇を噛みしめながら
くるりと背を向け公園を出た
あれから雨のたびに
長靴で寄り道して探したが
どの水たまりも
語りかけてはくれなかった
なんで語りかけてくれないの?
もしかして忘れているだけで
実はずっと前から
水たまりの世界にいるのかな?
もう確かめようもないが
いまも水面には
澄んだ青空が広がっている
一緒に映る私の顔だけが
少しずつ大人びていくように感じた
