身体に余白があると、人との関わり方も変わる。
忙しい日が続くと、
人に優しくする余裕がなくなることがあります。
誰かの何気ない一言に、
いつもより引っかかってしまう。
話を聞いているつもりなのに、
頭の中では別のことを考えている。
ちょっとしたことでイライラする。
僕自身も、そんな日があります。
あとから考えると、
「なんであんなことでイライラしたんだろう」
と思うこともある。
でも、そういうときって、
気持ちだけの問題ではなくて、
身体にもあまり余白がないのかもしれません。
眠れていない。
疲れている。
時間に追われている。
身体にずっと力が入っている。
そんな状態では、
自分以外のことまで考える余裕がなくなってしまう。
逆に、少し身体が楽な日は、
同じ言葉を聞いても受け取り方が違うことがあります。
「まあ、そういうこともあるよな。」
と流せたり、
相手の話をもう少し聞いてみようと
思えたりする。
人に優しくなろうと頑張ったわけではない。
ただ、
自分の中に少し余白があった。
僕は、これって面白いなと思います。
鍼灸師として身体に触れていると、
身体がずっと緊張している人に出会うことがあります。
肩や首だけではなく、
呼吸やお腹、身体全体に
「頑張っている感じ」がある。
もちろん、それだけで
その人の心まで決めつけることはできません。
でも、身体が少し緩んだあとに、
「なんか、今日は余裕があります。」
と話してくれる人を見ると、
身体の状態と、
その人が感じる世界には、
やっぱりどこかつながりがあるんだろうなと思います。
だから、
人に優しくできなかった日があっても、
「自分は冷たい人間なんだ」
と決めなくてもいいのかもしれません。
もしかしたら、
その日は身体に余白がなかっただけかもしれない。
まず自分の身体を少し休ませる。
それだけで、
誰かに向けられる余裕が
戻ってくることもあります。
身体の余白は、
自分のためだけにあるものではないのかもしれません。
少し余白があると、
人の話を聞ける。
少し余白があると、
相手の気持ちを想像できる。
少し余白があると、
自分にも優しくできる。
そんなふうに、
身体の中にできた小さな余白が、
いつの間にか人との間にも
広がっていくのかもしれません。
今日は誰かに優しくできなかった。
そんな日があってもいい。
まずは、
自分の身体に少し余白を戻してあげる。
人との関わり方を変える前に、
自分の身体を少し休ませる。
それだけで十分な日も、
きっとあるのだと思います。
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