仕事の記録 積年の想いを込めて頑張りました。AktioNote 【連載】創造する人のためのプレイリスト 輝け! 極私的「うたヘタ」グランプリ【前編】
積年の想いを込めて頑張りました。
カラオケ番組、カラオケ採点が大嫌いです。
そして下手な歌が大好きです。
僕も歌いますが、上手くならないように気をつけています。
ぜひご覧ください。
ベスト10のランキングものになっています。
どの人も大好きなのです。
ChatGPTに要約してもらった。
苦労した原稿が瞬時にさらっと要約されるのはくやしいが、
上手く要約できていて、さらにくやしい。
輝け! 極私的「うたヘタ」グランプリ【前編】概要
音楽ライターのケージ・ハシモト氏が、「歌の上手さ=音程やリズムの正確さ」という価値観に異議を唱え、“うたヘタ”こそ人の心を動かす場合があるという視点から、独自のランキングを紹介する企画。ここでいう“うたヘタ”とは単なる下手ではなく、技術を超えて人間味や説得力、感情を伝える歌のことを指す。
「うたヘタ」こそ歌の本質
筆者は近年のカラオケ採点文化に疑問を呈し、歌は単なる正確性ではなく「言葉」「感情」「人生」が宿る表現だと主張する。完璧なピッチやリズムだけでは人の心は動かせず、ときに不完全な歌のほうが深い感動を与えるというのが本稿の基本テーマである。
10位 チェット・ベイカー「My Funny Valentine」
ジャズ界の名トランペッター、チェット・ベイカーは、当時の基準ではピッチの不安定な“うたヘタ”として評価された。しかし、その囁くような自然な歌唱は後のボサノヴァ世代に大きな影響を与えた。
筆者が選んだのは晩年のライブ版。波乱万丈の人生を経た末の枯れた味わいと苦味を帯びた歌声には、若い頃にはない深い人生の陰影が感じられるという。
9位 アントニオ・カルロス・ジョビン「Águas de Março」
ボサノヴァの巨匠ジョビンもまた、“うたヘタ”の系譜に連なる存在として紹介される。
チェット・ベイカーの影響を受けたボサノヴァの歌唱は、大声を張り上げず、独り言のように静かに歌うスタイルが特徴。その素朴な声と高度なジャズ和声が結びつくことで、ボサノヴァ独特の洗練された美しさが生まれた。
「Águas de Março(3月の水)」は筆者が最高のボサノヴァ曲の一つと考える名曲である。
8位 ボブ・ディラン「Like a Rolling Stone」
ボブ・ディランの魅力は歌唱技術ではなく“言葉”にある。
ディランの歌はメロディ以上にメッセージが前面に出ており、その都度メロディさえ変化する。ライブでは原曲から大きく逸脱し、ときには何の曲か分からないほど自由に歌うこともあるが、それこそが彼の表現の本質だという。
筆者は、ディランの歌を「生きることそのもの」と評し、予定調和を拒み続ける姿勢に強い魅力を見出している。
7位 ムーンライダース「Who's Gonna Die First?」
日本代表として選ばれたのがムーンライダース。
フロントマン鈴木慶一の歌は、長いキャリアを重ねてもなお絶妙な“ヘタウマ感”を失わない。技術的に上手くなろうと思えばなれるはずなのに、あえて人間味を残した歌を歌い続けている点を筆者は高く評価する。
シニカルなテーマを扱ったこの曲も、鈴木の歌によって不思議なユーモアと温かさが生まれているという。
6位 ロン・セクスミス「Secret Heart」
カナダのシンガーソングライター、ロン・セクスミスは“滋味深いうたヘタ”の代表格。
郵便配達員をしながら音楽活動を続けていた彼は、決して声を張り上げず、語りかけるように歌う。その朴訥な歌声が、卓越したソングライティングの魅力を最大限に引き立てている。
エルヴィス・コステロも絶賛した才能だが、筆者はデビューから30年近く経った今でも飽きることなく聴き続けているという。派手な技巧ではなく、素材そのものの味わいで勝負する“精進料理のような歌”と評している。
総括
この前編では、チェット・ベイカーからロン・セクスミスまで、技術的な完成度よりも「人間味」「言葉」「人生経験」「個性」によって成立する歌を紹介している。
筆者が評価する“うたヘタ”とは、単なる下手な歌ではなく、上手さでは到達できない感情や説得力を持った歌であり、「これなら自分も歌えるかもしれない」と聴き手に勇気を与える表現なのである。
