人生は、葉ではなく根を育てることで変わる
「続かない。」
「やる気が出ない。」
「計画どおりにできない。」
そう悩む人は少なくない。
だから私たちは、
新しい手帳を買う。
時間管理術を学ぶ。
習慣化の方法を探す。
もちろん、
それらは役に立つ。
しかし、
どんな方法も長続きしないことがある。
その理由は、
意志が弱いからではない。
もっと深いところに原因がある。
以前の私は、
行動だけを変えようとしていた。
早起きを続けよう。
読書を習慣にしよう。
運動を始めよう。
何度も決意し、
何度も途中で挫折した。
そのたびに、
「自分は続ける力がない」と思っていた。
しかし、
本当に足りなかったのは、
根性ではなかった。
「なぜ、それをするのか。」
その答えが、
心の奥深くまで届いていなかったのである。
木は、
葉だけを磨いても育たない。
美しい葉をつけるためには、
まず根を育てる必要がある。
人生も同じである。
毎日の行動は葉っぱ。
その行動を支えている価値観や信念は、
根っこである。
根が弱ければ、
葉はすぐに枯れてしまう。
だから、
本当に変えるべきなのは、
行動よりも、
その行動を支える考え方なのである。
私は何を大切にして生きたいのか。
どんな人になりたいのか。
何のために働くのか。
誰を幸せにしたいのか。
その答えを言葉にしたものが、
ミッション・ステートメントになる。
人生の軸が明確になると、
優先順位は自然に変わり始める。
読書は、
「時間があればすること」ではなくなる。
家族との時間は、
予定の隙間ではなくなる。
健康は、
後回しにするものではなくなる。
なぜなら、
それらが自分の使命を実現するために
欠かせないものだと理解しているからである。
さらに感じるのは、
自分を律する力とは、
無理やり我慢する力ではないということだ。
心と頭が同じ方向を向いたとき、
行動は無理なく続いていく。
価値観と行動が一致している人は、
努力しているという感覚すら少ない。
「大切だからやる。」
ただ、
それだけなのである。
反対に、
価値観と行動が離れていると、
毎日が葛藤になる。
やったほうがいい。
でも気が進まない。
その繰り返しでは、
続けることは難しい。
だからこそ、
人生を変えたいと思ったら、
まず根を見つめたい。
今の自分は、
どんな価値観を中心に生きているだろう。
本当に大切にしたいものは何だろう。
その問いに向き合う時間は、
遠回りに見えて、
実は一番の近道である。
根が変われば、
幹が変わる。
幹が変われば、
枝が伸びる。
そして、
葉は自然と生い茂っていく。
人生もまた、
表面の行動を変えることから始まるのではない。
自分の内側にある「根っこ」を育てることから、
静かに、そして確かに変わり始めるのである。
