隣の家のハットリさんと、5歳の娘。
今年の夏は、なんだかんだで虫取りの夏だった。といえども、私は虫を一匹も取っていない。
虫を取りたがったのは、5歳の娘。
そして、それに毎日のように付き合ったのは、私たちが住むアパートの隣の家に住んでいる、ハットリさん(仮名)。
70歳くらいの優しいおじいさまだ。
ハットリさんは、娘のことを、さん付けでいつも呼ぶ。
私もいつだったか、「娘のことをさん付けで呼ぶことにした」って記事を書いたけど、決めて早々に「ちゃんで呼んで!」と娘から注意され、時々はさん付けで呼ぶものの、5年間の癖も抜けきれず、今は呼び方が定まっていない。
2年前の夏に、私たちはここへ引っ越してきた。
引越し業者は使わず、親族の手伝いと自分の手作業で引越しをした。
アパートの前に車を停車して作業をしていたら、声をかけてくれたのがハットリさんだった。
「前の道路狭いから、ここへ停め。」
使っていない駐車場へ、車を停めさせてくれた。
引越しが落ち着いたときに、近所へ挨拶回りに行った。
いまのご時世、するかしまいか迷ったが、当時3歳の娘がいることを考えたら、賑やかになることが予想されたので、回ることにした。
(今の方がよっぽど賑やかでしょうが)
そんなところからのお付き合いだ。
出会った当初、ハットリさんは、1年後、2年後の話をすると、「その頃には、あんたら引越ししてもうおらんのちゃう。」とよく言っていた。
でも最近、
「あんたら来て、もう2年経つか。」とポツリと呟いたことがあった。
娘の通う予定の小学校は、家の目と鼻の先にある。そんな話をしていたからか、ハットリさんから『しみじみ』を感じた。
幼い頃からずっと住む場所に、謎の親子がやってきて、ハットリさんはどんな気持ちだったんだろう。
それ以上は思わないけど、引越しをこれまで7〜8回してきた身としては、今そんなことを思わないでもない。
noteで書くことも、今この家で暮らすこともなんだか似ているような気がした。
noteを書くことは、当初、「そろそろやってみよう。」そんな気持ちで始めてみた。
ちょうど、いろんなことに片が付き始めた頃だった。
そして、今も、なんだかんだでここに書いている。
もう投稿回数は100回を超えて、下書きは謎に120記事もある。
でも辞めるとも辞めないとも、考えていない。
そのうちわたしもハットリさんみたいに、『しみじみ』する日がくるのかもしれない。
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最後まで読んでいただきありがとうございました!『書いてみる』を続けてみるので、よろしければまた覗きにいらしてください。