♪ 言の葉は還る ♪
現在放送中のドラマ『VIVANT』を観ていて耳に残った、「天網恢恢、疎にして漏らさず(てんもうかいかい そにしてもらさず)」という言葉。
もとは『老子』第七十三章の「天網恢恢、疎にして失わず」に由来し、天の網は一見すると目が粗いようでいて、結局は何ひとつ取り逃がさない、という意味で知られています。
今回はそこから、大きな悪事や天罰ではなく、何気なく口にした「余計な一言」へ話を下ろしてみました。軽く放った言葉が人から人へ渡り、色や重みを変え、忘れたころに自分の名を連れて還ってくる。
歌詞には文語調や少し古風な言い回しを織り交ぜ、そこへあえて現代的な英語を差し込んで、荒さのあるオルタナティブ・パンクとヒップホップのリズムに乗せています。
何千年たっても、余計な一言だけは、帰る道を忘れないようです(笑)。
言の葉は還る|歌詞
かの人の名が ふと昇る
確かならぬ 風の便り
戯れほどに 口にして
放ちし言葉は 身を離る
ひとの口より ひとの耳へ
淡き噂は 色を変え
名もなき声を まといつつ
いつしか真を 装ひぬ
JUST ONE WORD
THAT'S ALL I SAID
されど言の葉 巡りゆく
我が手を離れ 風を渡る
I DIDN'T MEAN IT
OR SO I THOUGHT
誰も追はず 誰も裁かず
忘れし頃に 名を連れ還る
聞き覚えある その言葉
すでに我がもの ならぬ顔
誰が始めし ことなのか
たどる道さえ 霞みゆく
我が知らぬ間に 我が言葉
見知らぬ色を まとい来る
軽きひとこと 重みを得て
我が名とともに 巡り来る
I GOT AWAY
OR SO I THOUGHT
去りしつもりの 我なれど
言葉ばかりは 去りもせず
WHO WOVE THE NET
NO ONE KNOWS
目は疎なれど 失われず
声から声へ 渡りゆく
JUST ONE WORD
I DIDN'T MEAN IT
放ちしものは 放たれたまま
帰る道のみ 覚えている
WORDS COME BACK
WORDS COME BACK
誰も追はず 誰も裁かず
疎なる網を 巡り巡り
我が言の葉は 還り来る
言はずに済みし
ひとことなれど
言の葉は還る
