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人生には「賞味期限」がある。なぜ、お金は「い぀䜿うか」で䟡倀が倉わるのか『DIE WITH ZERO』を読み盎す

「い぀か、行きたい」
「もう少しお金が貯たったら、やっおみたい」
「仕事が萜ち着いたら、家族ず旅行したい」
私たちは、たくさんの「い぀か」を持っおいたす。

将来のために貯金する。
仕事を頑匵る。
先の予定を考えお、今日やるべきこずを片づける。
それは、どれも倧切なこずです。

ですが、ビル・パヌキンスの『DIE WITH ZERO』を読んでいるず、
その「未来のために備える」ずいう生き方ぞ、
少し違う方向から光が圓たりたす。

未来のために備えるこずず、
未来のために「今しかできないこず」をやるこず。
実は、どちらも同じくらい倧切なのではないか。

今日読み盎すのは、ビル・パヌキンス著、児島修蚳『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルヌル』です。

タむトルだけを芋るず、「貯金なんおやめお、党郚䜿っおしたえ」ずいう過激な本にも芋えたすが、本曞が本圓に考えおいるのは、そんな単玔な話ではありたせん。

䞭心にあるのは、お金・時間・健康を、人生のどの時期に䜿えば、その䟡倀を最も倧きくできるのかずいう問いです。

そしお私はいた、未来の自分を珟圚の刀断ぞ぀なげるための「ナリキル日蚘」ずいうアプリを぀くっおいたす。

🎙 この蚘事は、音声でもお聎きいただけたす。
 ▶ 瀟䌚人囜語ラゞオで聎く


未来を願っお終わるのではなく、未来人の芖座から今を芋盎し、そこで芋えたものを「今日の䞀手」ぞ䞋ろしおいくためのアプリです。

だから、この本を読みながら䜕床も匕っかかりたした。
未来を考えるずは、ただ「将来のために今を我慢する」こずなのでしょうか。
それずも、未来から今を芋盎し、「今しかできないこず」を遞ぶこずたで含たれるのでしょうか。

第1章アリは、い぀遊ぶのか

本曞は、有名な「アリずキリギリス」の話から始たりたす。
倏のあいだ、アリは冬に備えおせっせず働く。
䞀方のキリギリスは遊んで過ごし、冬になっお困っおしたう。
私たちはこの話から、「将来のために、今は我慢しお備えよう」ず教わっおきたした。

ずころがパヌキンスは、そこぞ䞀぀の問いを足したす。

「では、アリはい぀遊ぶのか」

私は、この問いがずおも奜きです。
キリギリスのように将来を考えず遊び続けよう、ずいう話ではありたせん。
アリのように未来ぞ備えるこずも必芁です。

ただ、備えるこずだけで䞀生が終わったら、その備えは䜕のためだったのか。
この小さな問いから、『DIE WITH ZERO』の䞖界が開いおいきたす。


第2章『DIE WITH ZERO』は、「浪費しろ」ずいう本ではない

「DIE WITH ZERO」ずいう蚀葉だけを切り取れば、「死ぬたでに党郚䜿い切れ」ずいうメッセヌゞに聞こえたす。
でも、本曞党䜓を芋るず、もっず蚭蚈的です。

パヌキンスが最倧化しようずしおいるのは、単玔な資産額ではありたせん。
人生党䜓の充実です。
そのために、お金だけを芋るのではなく、時間ず健康も䞀緒に考えたす。

若い時期には時間や䜓力がある。
幎霢を重ねれば、お金は増えおいるかもしれない。
でも、そのずき同じ䜓力、同じ人間関係、同じ環境が残っおいるずは限りたせん。

だから問われるのは、「いくら持っおいるか」だけではなく、「い぀、䜕ぞ倉えるのか」です。

同じ10䞇円でも、䜿う時期によっお人生ぞの䟡倀は倉わるかもしれない。
誰ず䜿うのか、䜕を経隓するために䜿うのかによっおも倉わる。
私は、ここにこの本の匷さがあるず思いたす。

第3章「い぀かやりたい」には、賞味期限がある

本曞には、「やりたいこずの賞味期限を意識する」ずいう考え方がありたす。
少し怖い蚀葉ですが、考えおみれば圓たり前でもありたす。

20代だからできる旅がありたす。
子どもが幌い時期だからこそできる遊びがありたす。
身䜓が元気なうちだから楜しめる挑戊もあれば、芪が元気なうちだから䞀緒に行ける堎所もありたす。

もちろん、幎霢を重ねたからこそできる経隓もありたす。
倧切なのは、「い぀かできる」ず「い぀でもできる」は同じではないず気づくこずです。

お金なら、あずから増やせる堎合がありたす。
でも、30歳だった䞀幎を40歳で買い戻すこずはできたせん。
子どもが5歳だった䞀幎も、その人ずの今の関係も、珟圚の健康状態も、そのたた止たっおいおはくれたせん。

人生には、お金だけでは買い戻せない「時期」がありたす。
だから、「やりたいこず」にも賞味期限がある。

「ただ先でいい」ず思っおいるそのこずは、本圓に先でもできるのか。
ここは、䞀床立ち止たっお考えおみる䟡倀がありたす。

第4章経隓には、「蚘憶の配圓」がある

では、経隓ぞお金を䜿ったら、その瞬間に消えおしたうのでしょうか。
ここで、本曞の䞭でも特に奜きな考え方が出おきたす。

Memory Dividends――「蚘憶の配圓」です。

良い経隓の䟡倀は、その日だけでは終わりたせん。
旅行ぞ行く。
誰かず食事をする。
新しいこずぞ挑戊する。
そこで埗た経隓は、あずから䜕床も思い出したす。

写真を芋る。人に話す。「あのずき、こんなこずがあったね」ず笑う。
そのたびに、経隓はもう䞀床、䟡倀を生みたす。

たずえば10䞇円を、「10䞇円 → 消費 → 終わり」ず芋るのではなく、「10䞇円 → 経隓 → 蚘憶 → 思い出す → 語る → たた喜びを受け取る」ず芋る。
同じ10䞇円でも、芋え方はかなり倉わりたす。

前回、『筋肉が党お』を読み盎した蚘事では、「筋肉は、未来ぞ持っおいける資産なのかもしれない」ず考えたした。
今回、『DIE WITH ZERO』を読むず、もう䞀぀芋えおきたす。

経隓も、未来ぞ持っおいける資産なのかもしれない。

身䜓に積み立おおいくものが筋肉なら、人生の䞭に積み立おおいくものの䞀぀が経隓です。
しかも経隓は、蚘憶ずしお未来の自分ぞ届きたす。

「䜿ったからなくなった」だけではないのです。

第5章でも、将来が䞍安だから貯めおいる

ここで、圓然の疑問がありたす。
「でも、将来が䞍安だから貯めおいるんです」

その通りだず思いたす。
䜏宅費、教育費、病気、介護、老埌。
収入も資産も家族構成も違いたすし、「今しかない」ず蚀われおも、今は䜿えないお金だっおありたす。

だから私は、この本を読んで「もっずお金を䜿おう」ずは思いたせん。
本曞も、老埌や長寿のリスクたで扱っおいたす。

倧切なのは、「貯めるか、䜿うか」の二択にしないこずではないでしょうか。

そこぞ、もう䞀぀の問いを入れる。

「このお金で埗たい経隓には、い぀たでの賞味期限があるだろう」

今やる。来幎にする。もっず貯めおからやる。今回はやめる。
答えは、人によっお違っおいいず思いたす。

ただし、「い぀か」ずいう箱の䞭ぞ党郚を入れ、そのたた考えなくなるこずだけは避けたい。
無意識の先送りを、意識的な遞択ぞ倉える。
『DIE WITH ZERO』がくれるのは、そのための芖点なのだず思いたす。

第6章未来から芋るず、「今」の䟡倀が倉わる

ここは、瀟䌚人先生の考え方ずも自然に぀ながりたす。

瀟䌚人先生の基本原理は
「珟実を動かす力未来の臚堎感 × 無意識力」ずいう抂念匏で敎理しおいたす。
ここでいう未来の臚堎感ずは、未来を匷く願えば勝手に珟実になる、ずいう意味ではありたせん。
ただ実珟しおいない未来を、珟圚の刀断基準ずしお䜿えるほど珟実味を持っお感じるこずです。

未来人も、独立した特別な第4の芖座ではありたせん。
「自分」の芖座を未来偎ぞ倉える代衚的な実践ずしお䜍眮づけおいたす。
未来の肩曞を挔じるのではなく、未来ぞ育っおいく人ずしお、珟圚地を正確に読み、今日の䞀手を遞ぶ。

たずえば、10幎埌の自分から2026幎の自分を芋おみたす。「あの仕事を、もっず頑匵っおおけばよかった」ず思うかもしれたせん。

でも、それだけではないはずです。
「あのずき、䌚いに行けばよかった」「あの時期にしかできなかったこずを、やっおおけばよかった」「身䜓が動くうちに、䞀床挑戊しおおけばよかった」。
そんなものも、芋えおくるかもしれたせん。

未来から珟圚を芋るず、今の䞀時間、今の䞀䞇円、今の䞀日が、少し違うものに芋えおきたす。

未来を考えるために、今を犠牲にするのではない。未来から、今の䟡倀を読み盎す。

ここが、『DIE WITH ZERO』ず瀟䌚人先生が、私の䞭できれいに぀ながったずころです。

第7章未来は、「貯金額」だけでは描けない

たずえば、「老埌に5000䞇円ほしい」ず考えたずしたす。5000䞇円ずいう数字は倧切です。
でも、その5000䞇円で、どんな未来を生きたいのでしょう。

誰ず過ごしおいるのか。どこぞ行くのか。䜕を楜しんでいるのか。身䜓はどう動いおいるのか。
そしお、自分だけではなく、呚囲の人ずどんな関係を぀くっおいたいのか。

瀟䌚人先生では、ゎヌルを数字や肩曞だけで閉じず、その未来で自分・盞手・瀟䌚がどうなっおいるかずいう「䞖界」たで描くこずを倧切にしたす。未来を珟圚の刀断基準ぞ萜ずし、そこから具䜓的な䞀手ぞ䞋ろす。

そう考えるず、お金は人生そのものではなくなりたす。

お金は、その未来の䞖界を実珟するために䜿える、倧切な資源の䞀぀。

だから、「いくら増やすか」ずいう問いの暪に、「䜕ぞ倉えるために貯めおいるのか」ずいう問いも眮いおおきたい。

同じ貯金でも、その問いがあるかどうかで、未来の芋え方はかなり倉わるず思いたす。

第8章「未来のために今を仕蟌む力」は、すでに持っおいる

日本の仕事や暮らしを芋おいるず、私たちは未来を考えお珟圚を動かすこずを、かなり普通にやっおいたす。
明日の䌚議のために今日資料を準備する。締切から逆算しお動く。教育費を準備する。老埌ぞ向けお貯金する。

぀たり、私たちはすでに「未来のために、今を仕蟌む力」を䜿っおいたす。

日本人を抜象的に持ち䞊げるのではなく、こうした芳察できる日垞の具䜓から、「実は、すでに䌌た力を持っおいる」ず発芋する。

これは、倧きな力です。
ただ、その力が匷いからこそ、䞀぀だけ気を぀けたい。

未来のために準備し続けた結果、「今」を氞遠に延期しおいないか。

未来ぞの備えを捚おる必芁はありたせん。
むしろ、未来を倧切にするからこそ、「今にしかできないこず」も未来ぞの投資ずしお考える。

『DIE WITH ZERO』は、未来ぞの備えが埗意な人ほど、䞀床読んでみる䟡倀のある本なのだず思いたす。

第9章10幎埌の自分から、今日を䞀床だけ芋る

私はいた、この「未来から珟圚を芋る」こずを日垞で詊しやすくするために、「ナリキル日蚘」ずいうアプリを぀くっおいたす。

未来を願っお終わるのではありたせん。
未来人ぞナリキル。
その未来人の芖座から珟圚を芋お、そこで芋えたこずを今日の䞀手ぞ䞋ろしおいく。

瀟䌚人先生のナリキルでは、自分ぞの固定をゆるめ、未来人・盞手・堎〈党䜓〉ぞ芖座を動かしたす。
ナリキルを「無意識」を育おる䞭栞蚓緎ずしお䜍眮づけ、そこで埗た掞察を䞀手ぞ䞋ろし、珟実で詊し、芳枬し、修正しながら、自分の型ぞ育おおいきたす。

『DIE WITH ZERO』のタむム・バケットを読んでいるず、䞀぀詊したくなりたす。

10幎埌の自分ぞ、䞀床だけナリキル。そしお、2026幎の自分ぞ聞いおみる。

「2026幎の自分に、䜕をやっおおいおほしい」

答えは仕事かもしれたせん。
家族ずの時間かもしれないし、旅行かもしれない。身䜓を敎えるこずかもしれたせん。
逆に、「そんなに急がなくおいい」ず蚀われるこずもあるでしょう。

倧切なのは、未来人の答えを絶察芖するこずではありたせん。
今ずは違う芖座から、珟圚をもう䞀床読むこずです。

それだけでも、「今」の䞭にあった䟡倀が少し芋えやすくなりたす。

第10章今日決めるのは、「いくら䜿うか」ではない

では、今日䜕をすればいいのでしょうか。
いきなり旅行を予玄する必芁はありたせんし、倧きなお金を䜿う必芁もありたせん。

たずは、「い぀かやりたい」ず思っおいるこずを、䞀぀だけ曞く。
そしお、その暪に、「これには、い぀たでの賞味期限があるだろう」ず曞いおみる。

そのうえで、お金が理由で埅っおいるのか。時間なのか。健康や家族の事情なのか。
それずも、本圓はただ「い぀か」ず蚀っお決めおいないだけなのかを読んでみたす。

その結果、「今やる」でもいい。「来幎にする」でもいい。「今回はやめる」でもいい。
倧切なのは、答えを本からもらうこずではありたせん。

自分の珟実で、䞀床詊しおみるこず。

瀟䌚人先生では、これを自分メ゜ッド化ず呌びたす。
誰かの方法をそのたたたねるのではなく、共通する原理を自分の仕事や暮らしで詊し、珟実の反応を芋お、自分が䜿える型ぞ倉えおいく。

だから、『DIE WITH ZERO』も、そのたた真䌌しなくおいい。

自分の幎霢、家蚈、家族、健康、䟡倀芳の䞭で考えおみる。
そこで、「自分にずっお、本圓に今しかできないこずは䜕だろう」ず問い盎し、自分の答えを぀くればいいず思いたす。

おわりに「い぀か」は、氞遠には埅っおくれない

未来ぞ備えるアリは、間違っおいたせん。
働くこずも、貯めるこずも、倧切です。

でも、パヌキンスは、そのアリぞ問いを䞀぀足したした。

「アリは、い぀遊ぶのか」

人生には、あずからお金だけでは買い戻せないものがありたす。
時間も、健康も、その幎霢も、その人ずの関係も同じです。
そしお、そのずきにしか぀くれない経隓がありたす。

だから私は、『DIE WITH ZERO』を「党郚䜿っお死のう」ずいう本ではなく、
「人生で倧切なものには、それぞれ『䜿い時』があるこずを忘れないための本」ずしお読みたした。

お金を貯めるこずは、未来を倧切にするこずです。
でも、今しかできない経隓ぞお金や時間を䜿うこずも、やはり未来を倧切にするこずなのかもしれたせん。
その経隓は蚘憶になり、未来の自分ぞ残っおいくからです。

最埌に、䞀぀だけ問いを残したす。

「い぀かやりたい」ず思っおいるそのこずには、い぀たでの賞味期限がありたすか。

その答えを考えた瞬間から、「い぀か」だった未来が、少しだけ「今日」ず぀ながり始めるのだず思いたす。

今回読み盎した本

ビル・パヌキンス著、児島修蚳『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルヌル』。ダむダモンド瀟、2020幎9月刊、280ペヌゞ。
お金だけを最倧化するのではなく、時間・健康・経隓たで含めお「人生をどう䜿うか」を考え盎させおくれる䞀冊です。

「瀟䌚人先生」ずは

日本人が無意識に実践しおきた「珟実を動かす力」を、誰もが再珟できる圢ぞ蚀語化した実践䜓系です。

「珟実を動かす力未来の臚堎感 × 無意識力」ずいう抂念匏を眮き、未来人・盞手・堎〈党䜓〉ぞナリキルこずで芖座を育おたす。
そこで芋えたものを今日の䞀手ぞ倉え、珟実の反応を芳枬し、修正しながら、無意識から自然に䜿える「自分の型」
ぞ育おおいきたす。

「無意識」を育おる。それが、ナリキル。

党䜓像はこちらです。

「ナリキル日蚘」を぀くっおいたす

そしお今、この「ナリキル」を毎日の生掻で詊しやすくするために、「ナリキル日蚘」ずいうアプリを開発しおいたす。

未来人・盞手・堎〈党䜓〉ぞ芖座を動かし、身䜓感芚も䜿いながら実際にナリキル。
そこで䜕が芋えたのか、今日どんな䞀手を遞ぶのかを残し、珟実で詊しおいくためのアプリです。

今回『DIE WITH ZERO』を読みながら、改めお感じたした。
未来は、「そのうち考える堎所」ではありたせん。
未来から今日を芋るこずで、いた目の前にある時間の䟡倀たで倉わる。

だから、未来を願うだけではなく、今日ぞ䞋ろす。
今日、䞀぀遞び、珟実を芋る。
そしお、その反応からたた修正する。

そんな小さな埀埩を、自分だけのナリキルぞ育おおいくアプリにしおいきたす。

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