「良い子」を再定義した人と会ってきた
その日、私は著書を読まないままトークイベントに参加した。
著書を読んでから、著者の話を聞きに行くのが普通なのだろう、きっと。
しかし、私は著書を手にする前にイベントに参加した。
「ZINEという自主制作の販売から、どうやって商業出版まで辿り着いたのだろう」ということに興味を持ったからである。
そしてイベントを終えてから書籍を購入し、サインをいただき、後日読み始めた。
読み終えてから、私はわかった気がした。
この本が、どうして多くの人の共感を集めるのか。
どうして今の社会に必要なのか。
お盆の最終日の夜、私は市内で開催されたイベントに参加した。

著者の白瀬瀬奈さん、百万年書房代表の北尾修一さん、司会の方、そして十数人でトークイベントは行われた。
前半ではZINEから商業出版に至るまでの経緯、後半では本書についてのお話を聞いた。
「良い子でいたら幸せになるんじゃなかったのかよ」。
タイトルに惹かれたのは、私だけではないはずだ。
今を生きる人たちがなんとなく思っていたことが、そのまま表現されているタイトルだと思う。
私たちは、「良い子」でいることを求め続けられていた。
家庭で、学校で、職場で、コミュニティの中で。
嫌われないように。浮かないように。目立たないように。
そう思いながら日々過ごしている人が、とても多いだろう。
そこに一石を投じるような、インパクトのあるタイトル。
実際に「タイトルに惹かれて購入しました」という読者も多いと聞いた。
すごい。私もこんなタイトルを思いつきたい。
白瀬さんをイベントで初めてお見かけした時、「すごく明るい人だな〜」と思った。
でも、そう思ったのは彼女の書籍をまだ読んでいない段階での印象だったなと、読み終えた今は思う。
お話を聞いている段階では白瀬さんの過去を知らなかったので、「色々大変だったんだな」と思っていた。
しかし、書籍を読み終えてから、トークイベントでお話しされていた内容を思い出す。
「白瀬さんって、自分と、そして自分の人生とたくさん向き合ってきたんだなあ・・・」
本を読むことで、トークイベントでお話しされていたことに重みが増した。
たくさんの日を乗り越えて、あの日私が見かけた白瀬さんの姿があるのだなと。
たくさんのことと向き合って、「第二の人生」を楽しもうとされているのだと。
本書の中で、白瀬さんは、自身にとっての「良い子」の定義が、幼い頃から大人にかけて変化していったことを綴っている。
どう変化したのか知りたい方は、ぜひ書籍を手にとってみてほしい。目から鱗だったので。
読み進めているうちに、「良い子」という言葉の意味が、少しずつ自分の中でも変化していくのを感じた。
そして、白瀬さんの文章は、まるで親しい友だちの人生を聞いているような読みやすさがあった。
辛い話も、強い決意も、私にだけ話してくれているような身近さがあった。
トークイベントの終了後には、白瀬さんからサインをいただいたり、北尾さんとお話をさせていただいたりした。
北尾さんからは、ありがたいお話をたくさん頂戴した。
白瀬さんからは、書くことへのパワーをいただいた。
白瀬さんは他の参加者さんとも和やかにお話しされており、終始穏やかな雰囲気だった。
私も、来月ZINEを出展する。
今の自分の言葉が、どれだけの人に届くのかを知りたくて挑戦した。
一冊のZINEが人から人へ渡り、その先に想像もしていなかったような出会いがあるのかもしれない。
私のZINEは、どこまで進んでゆくのだろう。
それでもまずは、自分が今書けるものを、ちゃんと一冊にして送り出したいと思う。
白瀬さんの書籍はこちらから。
↓
(自分の話で恐縮ですが)
私が出展するZINEフェスについてはこちらから。
↓
いいなと思ったら応援しよう!
これからも書き続ける原動力にします。