家賃が倍になったら、朝ごはんを食べる人になった話
私が住んでいるマンションには、毎朝、共用ラウンジに焼きたてのパンが並びます。住民は無料で食べられます。
初めて人に話すと、だいたい「何それ」という顔をされます。私も内見のときに同じ顔をしました。
内見で聞いた、よく分からないサービス
社会人になるタイミングで、神戸から東京に引っ越しました。神戸で住んでいた部屋の家賃は7.5万円。東京で内見したこの部屋は、14.4万円でした。ほぼ倍です。
正直、迷いました。社会人1年目の家賃としては、明らかに攻めすぎている。
そのとき内見の案内で聞いたのが、「朝はラウンジに焼きたてのパンが並びます」という説明でした。何それ、と思いつつ、なぜかそれが頭から離れなくて。最終的に、この部屋に決めた大きな理由のひとつになりました。
朝ごはんを抜く人だったのに
住む前の私は、朝ごはんを普段から抜く人でした。作るのも買うのも面倒で、まあ昼まで我慢すればいいか、という感じです。
今は、出社前にラウンジに寄ってパンをひとつ食べてから家を出ます。それだけの変化なのですが、午前中が別物になりました。お昼休みまでお腹が空かないし、集中力が続く。朝ごはんってこんなに効くのか、と社会人になってから知りました。
ちなみに一番好きなのはアップルパイです。並んでいる日は、朝から少し幸せな気分で家を出られます。
「すごい」と言われて気づいたこと
住み始めてすぐ、友人が遊びに来たときに「これはすごい」と言われました。自分でも、住んで早々に思いました。家賃は高いけど、この暮らしは充実している、と。
貯金だけを考えるなら、神戸の7.5万円の部屋のほうが正解だったと思います。でも私の場合は、家賃の差額で「朝ごはんを食べる習慣」と「午前中の集中力」と「アップルパイの日の機嫌」を買っていることになります。3年目になった今も住み続けているのが、私なりの答えです。
お金は貯めるより、今日の暮らしに使ったほうがリターンが大きい。そう思うようになったきっかけが、たぶんこのマンションでした。
今朝もラウンジにアップルパイがありました。今日はたぶん、良い日です。
(このnoteは、東京で一人暮らしをしている20代会社員の体験談です)
