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天体の軌道

2、3年ごとに転校生だった。
転勤族の家に生まれたからしょうがない。
我が家には単身赴任という選択肢はなかったようだ。

父は海を守る仕事をしていて
立派な星座早見盤を持っていた。

日付と時間を合わせると、
その時の空に見える星や
星座の位置がわかる道具は、
ワタシの憧れだった。

冬のオリオン座と牡牛座、夏の蠍座
北斗七星とカシオペア座くらいしか
夜空に見つけられなかったけれど。

星座版の上では、
全ての星座を見ることができた。

星座に纏わる神話も好きだった。
神々の話は興味深かった
喧嘩もするし、奪い合うし、、、。
神様なのに、、、人みたいだと
子どもながらに呆れたものだ。

大人になって、星詠みというものに出会った。
ざっくりいうと、占いなのだが、、、。

今まであった占いとは、ちょっと違っていて
オギャーと生まれた瞬間の天体の配置を解き明かす。
同じ山羊座でも、人によっては全く違う事が腑に落ちた。

星の配置というのは、不思議なもので
過去の天体の動きとその時の世の中の動きが
連動していることが多い。

地球はもちろん、人間も宇宙の一部かぁ。
星詠みを通して、そう思うようになった。
占いも元々は、天文学。


人間関係も、天体の動きのようだ。
そう思うと、変な執着や過度な悲しみに
囚われなくていい。

あんなに仲良くしていたのに!って人と
距離ができてしまうこと。

少々、翻弄されたり、翻弄したり。

思いがけず出会ったり、再会したり。

太陽を中心に水星、金星、地球、火星、木星、土星、、と
それぞれの周期で渦を巻くように動きながら
螺旋を描いて、宇宙を移動しているらしい。

土星に続く天王星、海王星、冥王星、、、。
遠くの星ほど一周の周期がゆっくりで
何十年何百年かけて太陽を一周する。

それぞれの天体は楕円の軌道。
円だと一定の距離を保つが、
楕円となると、近づいたり、離れたりすることになる。

同じ天体図になるのは、五千年に一度らしい。
人生のうち、同じ配置は、ないってことのようだ。

数年前、気持ちとタイミングが見事に噛み合わず
大事な友人と距離を置いたことがある。

今は、少し軌道が違うだけ。
どんな結果も受け入れる覚悟で未来を信じ
次の接近を待った。

宇宙の流れに身を任せ、
意思を持って自分のすべきことをした。


5年後の今、再び出会い直し、
新たな関係が紡がれている。

今思うと、離れる時間は
お互いに必要だったように思える。

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