「起業したら自由になれる」と思っていた25歳の私が、最初にぶつかった壁。
「会社を辞めたら、もっと自由になれる」
起業する前って、そんなイメージありませんか?
好きな時間に働ける。
嫌な仕事は断れる。
誰かに指示されることもない。
なんなら、朝ゆっくり起きて、カフェで仕事して……。
ちょっと楽しそうですよね(笑)
でも、実際にひとりで仕事をすることについて考えていくと、そんなに単純じゃないことに気づきます。
自由になったはずなのに、なぜか忙しい。
時間はあるはずなのに、気持ちは落ち着かない。
そして、一番最初にぶつかりやすい壁が、
「結局、仕事をくれる人がいない」
ということだったりします。
これ、かなり現実的な話です。
「自由」と「ひとり」は、ちょっと似ている
起業の魅力としてよく言われるのが「自由」です。
働く時間も、自分で決められる。
働く場所も、自分で決められる。
仕事内容も、自分で選べる。
たしかに自由です。
でも、その裏側には、
「全部、自分で決める」
という現実があります。
会社員なら、仕事が振られることもある。
困ったら上司に相談できる。
同じ部署の人に聞ける。
「この案件、どうしよう」と話せる相手がいる。
でも、ひとりで仕事を始めると、それが全部なくなる。
自由になったというより、
「自分で全部やらなきゃいけなくなった」
とも言えるんですよね。
営業も自分。
集客も自分。
SNSも自分。
経理も自分。
仕事の方向性を決めるのも自分。
そして、
「これで合ってるのかな?」
と悩むのも自分。
自由って、思っていたより重いです。
最初の壁は「スキル不足」だと思っていた
起業したばかりの人が悩むことを調べてみると、
「もっとスキルを身につけないと」
「もっと勉強しないと」
と考える人は多いようです。
これ、すごく自然だと思います。
私も、起業について考えるなら、
「まずは自分ができることを増やさないと」
と思っていました。
資格を取る。
知識を増やす。
サービスを改善する。
SNSを頑張る。
こういう努力って、目に見えるのでやりやすいんですよね。
勉強した時間も分かる。
投稿した本数も分かる。
作ったサービスも残る。
だから、
「まだ足りないから、もっと頑張ろう」
となりやすい。
でも、仕事って、それだけでは始まりません。
どれだけ準備していても、
「そのサービスを必要としている人」と出会わなければ、仕事にはならない。
ここが、私が最初に考えていた「起業」と現実の違いだったのかもしれません。
パソコンの前にいるだけでは、人との関係は増えない
ひとりで仕事をしていると、どうしても作業時間が増えます。
パソコンを開く。
SNSを見る。
投稿を作る。
競合を調べる。
サービスページを直す。
またパソコンを見る。
気づいたら、一日ほとんど誰とも話していない。
……こういう働き方になりやすいと思います。
もちろん、一人で集中する時間は必要です。
むしろ、ひとり起業の良さでもあります。
でも、
仕事を一人で完結させようとすると、どんどん世界が狭くなる。
ここは、かなり怖いところだと思っています。
自分の考えだけでサービスを作る。
自分の感覚だけで値段を決める。
自分の判断だけでSNSを続ける。
そして、うまくいかないと、
「もっと頑張らなきゃ」
と、さらに一人で頑張る。
これ、頑張っているのに前に進んでいる感じがしなくなるんですよね。
「人脈がない」は、かなり大きな問題だった
起業や副業について調べていると、「人脈」という言葉がよく出てきます。
最初は、
「人脈って、そんなに大事?」
と思っていました。
でも、よく考えてみると、仕事って結局、人と人の間で発生します。
サービスを買ってくれる人。
仕事を依頼してくれる人。
紹介してくれる人。
相談に乗ってくれる人。
一緒に何かできる人。
情報を教えてくれる人。
全部「人」です。
つまり、
ひとりで仕事をしていても、仕事そのものは一人では作れない。
ここに、ひとり起業のちょっとした矛盾がある気がします。
「一人で自由に働きたい」
でも、
「一人だけでは仕事が広がらない」
だから、人とのつながりが必要になる。
これ、起業してから考えるより、
起業する前に知っておきたかったことの一つです。
人脈づくりって、「名刺を増やすこと」じゃない
ただ、ここで勘違いしたくないのが、
「じゃあ、とにかく人脈を増やせばいいんだ」
ということ。
たぶん、それもちょっと違います。
名刺が100枚ある。
SNSのフォロワーが1000人いる。
知り合いがたくさんいる。
だから仕事がうまくいく。
そんな単純なものではないと思います。
大事なのは、
「この人とまた話したい」と思える関係があるか。
私は、こっちの方がずっと大切だと思っています。
例えば、一度話した人のことを思い出す。
「あの人、こういう仕事をしていたな」
と頭に浮かぶ。
何か困ったときに、
「そういえば、あの人に聞いてみようかな」
と思える。
逆に相手からも、
「そういえば、こんな仕事をしてる人いたな」
と思ってもらえる。
これが少しずつ増えていくことが、本当の意味での人脈なんじゃないかなと思います。
営業が苦手な人ほど、「人と会う=売る」になってしまう
これも難しいところです。
「人脈を作ろう」
と言われると、
「営業しなきゃ」
に変換してしまう。
そして、
何を売ろう。
どう説明しよう。
どうやって契約につなげよう。
と考えて、どんどん緊張する。
いや、それ営業じゃん……って思います(笑)
でも、人とつながることと、営業することは同じじゃない。
相手の仕事を知る。
自分の仕事を知ってもらう。
お互いの考えを話す。
「そんな仕事があるんですね」と驚く。
「それ面白いですね」と笑う。
それだけでもいい。
むしろ最初から「仕事にしよう」としないほうが、自然な関係になることもあると思います。
その場では何も起きなくても、
数か月後に思い出してもらうことがある。
誰かに紹介されることもある。
別の人につながることもある。
人間関係って、そういう時間差があります。
「相談できる人」がいるだけで、かなり違う
ひとりで仕事をしていて、一番苦しいのは、
「全部自分で考えなきゃいけない」
ことなのかもしれません。
価格設定に迷った。
新しいサービスを作りたい。
SNSをどうするか悩む。
営業がうまくいかない。
そんなときに、
「これ、どう思う?」
と聞ける人がいるだけで、かなり違います。
答えを教えてもらわなくてもいい。
ただ話すだけでもいい。
自分の考えを口に出すと、整理されることがあります。
「あ、私が悩んでいたのって、そこじゃなかったかも」
と気づくこともある。
だから、個人事業主に必要なのは、
「仕事を紹介してくれる人」だけではないと思っています。
「話せる人」がいること。
これも立派な資産です。
自由になりたいなら、「ひとりになりすぎない」こと
これ、ちょっと矛盾しているようですが、最近は本気でそう思います。
起業する。
会社員を辞める。
個人事業主になる。
フリーランスになる。
そうすると、
「誰にも縛られない働き方」
をイメージすると思います。
でも、本当に欲しかった自由って、
「誰とも関わらないこと」ではないんですよね。
自分で選べること。
嫌なことを無理して続けなくていいこと。
やりたい方向に進めること。
そして、
自分で選んだ人たちとつながっていられること。
こっちの方が、私が思っていた「自由」に近い気がします。
だから、
「ひとりで働く」
ことと、
「ひとりで頑張る」
ことは、分けて考えたほうがいい。
ひとりで仕事をする。
でも、必要なときには誰かに相談する。
誰かと話す。
新しい人と知り合う。
情報交換する。
一緒に考える。
そういう環境があるだけで、起業の感じ方はかなり変わるんじゃないかなと思います。
最初の壁を越えるために、「人と会う場所」を作っておく
じゃあ、実際にどうやって人とつながるのか。
これについては、正解が一つあるわけじゃないと思います。
友達から広げてもいい。
SNSからつながってもいい。
勉強会に参加してもいい。
異業種交流会に行ってもいい。
オンライン交流会を使ってもいい。
大切なのは、
自分から人と接点を持つことを、仕事の一部として考えること。
「仕事が忙しくなったら人脈づくりをしよう」
ではなく、
「仕事がどうなるか分からない今だからこそ、人とつながっておこう」
くらいがちょうどいいのかもしれません。
私自身、起業について考えるほど、
「もっと早い段階で、人とのつながりについて考えておけばよかった」
と思います。
勉強も大事。
スキルも大事。
SNSも大事。
でも、それと同じくらい、
人と話すこと。
これも、ひとりで仕事を続けるための大切な仕事なんだと思います。
最近は、オンラインで気軽に人と話せる交流の場もあります。
例えば「フリーパス交流会」は、Zoomを使ったオンライン交流会で、5,500円の買い切り。
一度参加費を支払えば、その後は追加の参加費なしで参加できます。
いきなり営業することではなく、まず相手を知ること、つながりを作ることを大切にするタイプの交流の場です。
もちろん、こういう場所に参加したからといって、すぐ仕事につながるとは限りません。
でも、
「最近、人と話してないな」
「仕事のことを相談できる人がほしいな」
と思っているなら、
こういう場所を一つ持っておくのも選択肢なのかもしれません。
起業したら自由になれる。
たしかに、それは間違いではないと思います。
でも、その自由をちゃんと楽しむためには、
「ひとりでやる」と「ひとりで抱える」を分けること。
これが、最初の壁を越えるために意外と大事なのかもしれません。
自由になったからこそ、
ちゃんと人とつながっていたい。
最近、そんなことを考えています。
そしてたぶん、
ひとり起業って「ひとりで頑張る働き方」ではなく、
「自分でつながる相手を選べる働き方」
なのかもしれません。
