50代|人生設計を考え始めた理由
「人生設計」って聞くと、
少し難しく感じませんか?
実は私も、50代になるまで、
自分が「人生設計」について真剣に考えるとは思っていませんでした。
若い頃は、
仕事をして、
結婚して、
家を持って、
毎日を暮らしていく。
それだけで精一杯。
「老後のことは、もう少し先でいい」
そんなふうに思っていました。
でも、人生は予定どおりには進みませんでした。
39歳で離婚。「この先どうなるんだろう」
私は39歳で離婚を経験しました。
それまで思い描いていた人生とは、違う道を歩くことになりました。
離婚後は転職をして、環境も変えました。
精神的にもかなり苦しい時期で、体重が30キロ台まで落ちてしまったこともあります。
あの頃は、
「人生設計」なんて考える余裕はありませんでした。
まずは今日を乗り越える。
それだけで精一杯だったのだと思います。
48歳で中古マンションを購入しました
離婚後、私は「せめて安心して暮らせる場所を持ちたい」と思うようになり、48歳で中古マンションを購入しました。
一級建築士として、これまで35年以上、住まいに関わる仕事をしてきました。
だからこそ、住まいが暮らしに与える影響の大きさは分かっているつもりでした。
でも、自分が住宅ローンを組む側になってみると、見えてくるものが違いました。
住宅ローン。
修繕や維持費。
老後の収入。
そして、
「この家に、何歳まで住むんだろう?」
ということ。
ちなみに、私の住宅ローンは80歳まで続きます。
だから、
「家を持っているから安心」
とは、単純に言えません。
住まいとお金と、これからの暮らし。
全部つなげて考える必要がある。
そんなことを、自分自身の経験から感じるようになりました。
そして、妹との突然の別れ
人生について、さらに深く考えるようになった出来事があります。
1年半前、55歳だった妹を突然亡くしました。
昨日まで元気だった人が、ある日突然いなくなる。
その現実を目の前にして、
「人生は、いつまでも続くとは限らない」
ということを強く感じました。
それまで、
「老後の準備は、もう少し先でいい」
と思っていた私の考え方が変わりました。
いつかではなく、今から。
そう思うようになったのです。
不安だったから、勉強を始めました
そこから私は、少しずつ「これから」を考えるようになりました。
本を読んだり、
FPさんに相談したり、
セミナーに参加したり。
年金について調べる。
家計を見直す。
住宅ローンについて考える。
これからの仕事について考える。
健康について考える。
人とのつながりについて考える。
最初は、
「老後のお金を何とかしなきゃ」
という気持ちが大きかったと思います。
でも、調べたり考えたりするうちに、あることに気づきました。
人生の安心は、お金だけでは作れない。
お金があっても、健康を失えば自由に動けない。
住まいがあっても、暮らしにくくなれば不安になる。
仕事があっても、いつまでも同じように働けるとは限らない。
そして、一人で暮らしていても、人とのつながりがあれば安心できることもあります。
人生設計は「未来を当てること」ではない
以前の私は、
「人生設計=老後に必要なお金を計算すること」
くらいに思っていました。
でも今は違います。
人生設計とは、
未来を正確に予測することではなく、未来の選択肢を増やしておくこと。
そう考えています。
たとえば、
住宅ローンの残りを確認する。
年金について知っておく。
毎月のお金の流れを把握する。
健康を少し意識する。
困ったときに相談できる人を考えておく。
10年後、どんな場所で暮らしたいか考えてみる。
こうした準備をしておけば、何かが起きたときに、
「何も分からない」
という状態から抜け出せます。
そして、
「じゃあ、私はどうする?」
と考えられる。
それだけでも、不安は少し変わっていきます。
「このままで大丈夫かな」を放っておかない
50代になると、ふとした瞬間に、
「このままで大丈夫かな」
と思うことがあります。
私もそうでした。
でも今は、その不安を無理に消そうとは思いません。
むしろ、
「何か気になっているんだな」
と受け止めるようになりました。
そして、
「何が不安なんだろう?」
と、一つずつ分けてみる。
お金なのか。
住まいなのか。
仕事なのか。
健康なのか。
人とのつながりなのか。
不安の正体が少し見えてくると、
「じゃあ、何をすればいい?」
と考えられるようになります。

50代だからこそ、できることがある
50代は、
「もう遅い」と思うには早すぎる。
でも、
「まだ何もしなくていい」と思うには、少し現実が見えてくる年代なのかもしれません。
これまで生きてきた経験があります。
失敗したこともあります。
やり直したこともあります。
自分に向いていること、向いていないことも、少しずつ分かってきました。
だからこそ、これからの人生を自分で考えていける。
私はそう思っています。
人生は、何度でも書き直せる
一級建築士として仕事をしていると、設計図を描いたり、
途中で見直したりすることがあります。
最初の計画どおりに、すべてが進むとは限りません。
希望が変わる。
条件が変わる。
暮らし方が変わる。
だから、途中で書き直します。
人生も同じなのかもしれません。
若い頃に思い描いた人生と、50代の今、描きたい人生が違っていてもいい。
離婚したから。
一人だから。
住宅ローンがあるから。
もう50代だから。
そんな理由で、
「私の人生はもう決まってしまった」
と思わなくていい。
人生は、何度でも書き直せる。
私は、そう思っています。
今日、ひとつだけ考えてみませんか?
いきなり「人生設計」を完成させる必要はありません。
まずは、こんな問いから始めてみてください。
「10年後、私はどんな暮らしをしていたい?」
どこに住んでいたい?
どんな仕事をしていたい?
誰とつながっていたい?
何を楽しんでいたい?
どんな自分でいたい?
正解を書く必要はありません。
「こうだったらいいな」
で十分です。
その一行が、これからの人生を考える最初の設計図になるかもしれません。
最後に
私が人生設計を考え始めたのは、最初から前向きだったからではありません。
離婚をして、
「この先どうなるんだろう」
と不安になったから。
住宅ローンを抱えて、
「このままで大丈夫かな」
と思ったから。
妹との突然の別れを経験して、
「いつかでは遅いかもしれない」
と思ったから。
不安だったからこそ、調べました。
学びました。
人に相談しました。
そして少しずつ、
「何となく不安」から
「私はこれを準備しよう」
へ変わっていきました。
人生のすべてを、今すぐ整える必要はありません。
今日、一つ考える。
明日、一つ調べる。
そしてまた、見直す。
それでいい。
50代からの人生は、まだまだ「これから」
私もまだ、その途中です。
一緒に少しずつ、これからの人生を整えていきましょう🌿
