富士ヒル前に知ってほしい。“体幹がある人”でも腰痛になる理由~痛くなるサイクリストと、痛くなりにくいサイクリストの違い~
はじめに
ロードバイクで腰が痛くなる人ってかなり多いのではないでしょうか。
自分は初めての伊吹山ヒルクライムをしていて、
「脚より先に腰がつらくなる」
「後半になると前傾を維持できない」
みたいな感覚が気になっていました。
特に富士ヒルのような長時間のヒルクライムでは、腰のマネジメントはかなり重要だと思っています。それで後半の走りに違いが出てくると考えます。
今回は、自分が実際に走りながら感じたことや試したことをもとに、
なぜ腰が痛くなるのか
なぜ後半で崩れるのか
どうすると少し楽になるのか
を、自分なりに整理してみます。
あくまでも一個人の考えなので、参考程度に読んでもらえたら嬉しいです。
1. 腰痛は「体幹が弱い」だけでは説明できない
ロードバイクの腰痛は、よく「体幹が弱いから」と言われます。
もちろんそれも一因だと思います。
でも、自分の中では少し違和感がありました。
なぜかというと、体幹トレーニングをしていても腰が痛い人はいるし、筋力がありそうな人でも後半で崩れることがあるからです。
そこで思ったのが、
「体幹がある」ことと、「走行中ずっと維持できる」は別なのでは?
ということでした。
2. 体幹が“ある”と、“維持できる”は別の考え
例えばプランクができる人でも、
呼吸しながら
前傾姿勢を維持し
ペダリングし
出力変化に対応し続ける
となると、話は別だと思います。
特にヒルクライムは、
呼吸が荒くなる
出力が上がる
上半身がブレやすい
ので、「静止した体幹」ではなく、
“動きながら体幹を維持する能力”
が必要ではないかと考えます。
3. 息を吐くと体幹が抜ける感覚
自分が特に気になったのはここです!
ヒルクライム中、苦しくなって息を強く吐いた瞬間に、
上半身が沈む
腕に荷重が乗る
背骨、腰が不安定になる
感覚があります。
そこで、
「息を吐いた時に腹圧(お腹の内側の圧力)が抜けているのでは?」
と仮説を立ててみました。
4. 腹圧が抜けると何が起きるのか
腹圧は、簡単に言うと「お腹の内側から身体を支える力」みたいなものです。
これがあることで、前傾姿勢でも上半身を安定させやすくなると思っています。
逆に腹圧が抜けると、
腕で身体を支える
背中側の筋肉で支える
腰周辺が頑張りすぎる
状態になりやすい気がしています。
すると、脚より先に腰が疲れてしまう。
そんな因果関係があるのかなと考えています。
5. なぜヒルクライム後半で腰がつらくなるのか
富士ヒルみたいな長い登は、
だんだんと呼吸が荒くなる
疲労が蓄積する
フォーム維持が難しくなる
ので、徐々に体幹維持が崩れやすくなると考えます。
特に後半は、
「脚が限界」「息が苦しい」のもありますが、「姿勢維持システム」が限界
になっているケースもあると思っています。
6. 外側の筋肉で支えると腰に負担が集まりやすい
体幹が抜けると、代わりに外側の筋肉で支えようとします。
例えば、
腕
肩
背中
腰
などです。
すると、
腰が張る
首肩がつらい
手がしびれる
みたいなことも起きやすくなる気がしています。
7. 自分が意識していること
自分が意識しているのは、
息を吐いても腹圧を抜きすぎない
お腹周りで身体を支える
腕で支えすぎない
上半身を力ませすぎない
この辺です。
特にヒルクライム中は、
「呼吸しながら体幹を維持する」
感覚を意識しています。
8. 上半身が静かな人は強い
強いクライマーは、とても上半身が静かな印象があります。
もちろん脚は使っているんですが、
左右に揺れてても抜けた感じではないし、上半身が無駄に暴れない
肩落ちてて力んでいない
骨盤が安定している
ように見えます。
これは単純な筋力だけじゃなく、
「効率よく身体を支え続ける能力」
なのかなと思っています。
9. 富士ヒルのような長時間登坂で大切だと思うこと
富士ヒルは、短時間の全力ではなく、
長い時間、最適なフォームを維持し続ける競技であるとも考えられます。
だからこそ、
脚力
心肺
軽量化
だけではなく、
「いかに最後まで姿勢を維持できるか」
もかなり重要だと感じています。
腰が崩れると、
出力低下
呼吸効率低下
腕や肩の疲労
にもつながるため、かなりもったいない気がしています。
10.どうしたら体幹を維持できるようになるの?
自分の場合は、
呼吸が荒くて、
上半身がぶれそうになりそうで、
脚が疲れてきてたときに、
以下を意識しています。
息を吐いても腹圧を抜きすぎない
お腹周りで身体を支える
腕で支えすぎない
上半身を力ませすぎない
特に、
「苦しくなった時に、どこで身体を支えているか」
の自身との対話をかなり意識しています。
そして、自分の場合は、
SST(Sweet Spot Training:FTP付近のやや高強度領域)あたりで、20分以上のヒルクライム練習をする時に、この感覚をかなり意識しています。
さらに、
斜度変化
出力変化
呼吸増加
がある環境ですと、より実践に近い気がしています。
なぜこういう練習をしているかというと、
無酸素領域やVO2max(高強度有酸素運動)インターバルだと、レスト時間があります。
もちろんそれらも大事な練習ですが、
今回のテーマは、
「苦しい状態でも、長時間フォームを維持し続ける能力」
です。
インターバルだと、一度体幹維持が崩れてもレストで回復できてしまう。
でも、富士ヒルみたいな長い登坂では、
“崩れそうな状態を維持し続ける”
場面がかなり多い気がしています。
だから、
「長時間、体幹を維持し続ける練習」
として、長めのヒルクライム練習が大切だと考えます。
12.まとめ
今回書いた内容は、あくまで自分が実走しながら感じたことの整理です。
ただ、
腰が痛い
後半で前傾維持できない
腕や肩が疲れる
という人は、
「体幹が弱い」
だけではなく、
「呼吸しながら腹圧を維持できているか?」
という視点で見てみると、新しい発見があるかもしれません。
一度意識してみる価値があるかと思います。
少しでも誰かの参考になったら嬉しいです
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