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あの子はだれで、この子はなに?


わたしはなに?あなたもなに?

わたしには知らない人しかいない
まわりに居る人々の会話にしがみつくも
出てくる言葉は嫌な言葉ばかり
聞いてくれてる人も
聞かせているわたしも
決して気分は良くないはずなのに
相手もわたしも
笑っている。
また手紙が来たらしい
知らない女がわたしに手渡してくれた。
中身を読んですぐに捨てたが
それを拾った男が手紙を読んで泣いている
どうしたのだろうと気になり
尋ねてみたら
こんな、ひどいことはないねと言う
それが、わたしに対してなのか?は
分からない。
手紙を渡した女が私を呼んでいる
女に連れられ別室に移動した
扉が開き、広い部屋には
女と小さな子供がふたりいた
わたしには無関係な人だった
女がわたしに「元気?」と聞いてきた
なんのことか分からず
「何が?」と女に返した
「あの子はだれ?」と女に聞くと
「この子が、だれか分かる?」と返された
また、なんのことか分からず
「なにが?」と答えると
女は泣きながら
わたしの手を握った
このときに初めて聞こえてきた
子供たちがわたしを呼んでいるのだ
気味が悪くなり
握られていた手をほどいた
また来るねと言い残し
女と子供は部屋を出た
わたしは女に聞いた
「あの人たちは誰ですか?」
あなたを愛している人達よ
手紙の内容を思い出したが
わたしには関係がないような気がした
「痛ッ!」と女が言った
女の足を踏んでしまったようだ
「ごめんなさい」と私が言うと
「良いのよ、あなたには関係がないから」
目線の先で、女の子が行ったり来たりしている。
わたしが「どうしたの?」と聞くと
女の子は「あなたのせいよ」と言った。

※I can't go on. I'll go on.
(私は続けられない。私は続けるのだ。行くことはできない、行こう)ベケットより

「存在することの不条理」
世界との「埋まらない距離感」へのあきらめという名の冷たい救いを表してます。




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