AIが書いた10本のうち、1本だけ止めました
Xの投稿ストックが、切れました。
毎日1本ずつ出していたら、
在庫がゼロになったんです。
それで、AI社員2人に頼みました。
1人は外を見る係。
最新のAIニュースを調べて、
自分の店の実務に繋がるものを5本。
もう1人は中を見る係。
うちの記録を読み返して、
実際に起きたことから5本。
10分ほどで、10本そろいました。
読んでみて、正直よくできていました。
数字は全部、社内の記録から取っている。
出典のURLもついている。
文字数もハッシュタグの数も、
決めた型どおりでした。
でも、1本だけ止めました。
止めたのは、こういう投稿です。
「月◯万でGoogleマップの順位を上げます、
という営業を断った。手法は◯◯というもので──」
事実としては、全部合っています。
実際にそういう営業は来たし、断りました。
問題は、手法を具体的に書いていたことです。
これは「うちはこうしている」ではなく、
「あの人たちはこういうことをしている」
という話になっていました。
実はこれ、2日前に同じ判断をしていました。
同じネタでnoteの記事を書こうとして、
「これは先方の悪口になるからやめよう」と
公開する前に取り下げていたんです。
AI社員は、そのやり取りを知りませんでした。
記録には「ボツにした」とは書いてあっても、
「なぜボツにしたか」という判断の芯までは
残していなかったからです。
直し方は、簡単でした。
手法の描写を消す。金額も消す。
残すのは「営業は来る。うちは断っている」という
自分の側の事実だけ。
順位は上がるかもしれないけれど、
やり方によっては掲載が止まって、
積み上げた口コミが全部消える。
上げ方より、失うものを先に数える。
これだけにしたら、通りました。
言いたいことは、何も減っていません。
この一件で、はっきりしたことがあります。
AIに任せられるのは「書くこと」でした。
調べて、事実を確認して、型どおりに書く。
ここは人間より速いし、正確です。
人間がやるのは、書かれたものを見て
「これは誰かを下げていないか」を確かめること。
これは能力の問題ではなくて、
その会社が何を大事にしているかの問題です。
だからAIには判断できない。
判断の材料が、外に出ていないからです。
もうひとつ思ったのは、
「なぜやめたか」を残しておく大事さです。
うちの記録には結果しか残っていませんでした。
だから同じネタが、2日後にまた出てきた。
これからは、ボツにした理由も書き残します。
そうすればAIも次から避けられる。
止めるのは人間の仕事のままですが、
止める回数は減らせるはずです。
まとめます。
・AIは、事実の裏取りと型どおりの執筆が速い
・人間は、「誰かを下げていないか」を見る
・そして「なぜやめたか」を残すと、次から減る
在庫は11本になりました。
11日分です。
そのうち1本は、AIが書いて、人間が直したものです。
連載「AI会社を、ひとりで回す」
大阪で、AI社員5人と会社をやっている記録です。
