見出し画像

心はなぜこの生き方を選んできたのだろう

― 変われないのではなく、心がずっと自分を守ってきたのかもしれない

『未来は創られる― 意図が現実を動かす“小さな実践”の物語 ―』 Vol.103


第五章 ― 本来の自分を生きるということ ―

気づけば、

いつも同じようなことで悩んでいる。

人に気を遣いすぎてしまう。

本当は断りたいのに、笑顔で引き受けてしまう。

自分のことは後回しにして、

これくらい大丈夫

と心に言い聞かせてしまう。

そして、

そんな自分を見て、

どうして私は変われないんだろう

と思うことがあります。

でも、

少しだけ見方を変えてみると、

変われないのではなく、

心が今までずっと、

自分を守るためにこの生き方を選んできたのかもしれません。



心はいつもその時の最善を選んでいる

私たちは、

私はこういう性格だから

と、自分のことを決めつけてしまうことがあります。

人に気を遣いすぎることも。

本音を言うのが苦手なことも。

つい自分を後回しにしてしまうことも。

生まれつき変えられないものだと思ってしまう。

でも本当は、

たくさんの経験の中で、

少しずつ身につけてきた生き方なのかもしれません。

我慢した方がうまくいった。

空気を読んだ方が安心できた。

本音を隠した方が、

大切な人を悲しませずにすんだ。

そんな小さな経験の積み重ねが、

心にひとつの答えを教えていきます。

「この方が安全だよ」

「この方が傷つかなくてすむよ」

と。

だから、

今の自分を見て、

間違っていたと思わなくていい。

心はいつも、

その時の自分を守るために、

一番良いと思った方法を選び続けてきたのです。



同じことを繰り返してしまうのはなぜだろう

自分:
また、人に合わせちゃった…。

心の声:
今回も優しかったね。

自分:
いや、優しいっていうか、
ただ断れなかっただけ。

心の声:
心は、
その方が平和だよって思ってるんだろうね。

自分:
でも、本当は少し疲れるんだよ。

心の声:
うん。

自分:
だったら、どうしてやめられないんだろう。

心の声:
昔の自分が、
そのやり方で君を守ってくれたからじゃないかな。

自分:
……なんか、
そう思うと少しだけ見え方が変わるね。



心は過去を引きずるためにあるのではない

ここは、

とても大切なところです。

私たちは、

過去の出来事を変えることはできません。

でも、

過去をどう受け取るかは、

今の自分が選ぶことができます。

あの時、

本音を言えなかったこと。

我慢してしまったこと。

大丈夫と笑ってしまったこと。

そのすべては、

弱かったからではなく、

あの時の自分にとって必要だった選択だったのかもしれません。

そう考えられた時、

過去は自分を縛る鎖ではなく、

今の自分をここまで運んでくれた道のりに変わっていきます。



大切なのは変わることではなく気づくこと

本来の自分を生きようと思うと、

私たちはつい、

もっと変わらなきゃ

と考えてしまいます。

もっと前向きに。

もっと素直に。

もっと自分らしく。

でも、

無理に別の誰かになろうとしなくてもいいのです。

大切なのは、

私は、こうやって自分を守ってきたんだな

と気づくこと。

その気づきは、

今まで責めていた自分を、

少しだけ優しく見つめ直す時間になります。

そして、

心は安心した時に初めて、

新しい選択を始められるものです。



変わる前に大切なこと

自分:
やっぱり、
今の自分を変えないとダメなのかな。

心の声:
そんなに急がなくても大丈夫。

自分:
でも、
早く変わりたいんだよ。

心の声:
じゃあ聞くけど。

自分:
うん?

心の声:
小さい頃の自分に会ったら、
そのままじゃダメだから、早く変われ
って言う?

自分:
……いや、言えない。

心の声:
きっと、
ここまでよく頑張ったね
って言うんじゃないかな。

自分:
そうかもしれない。

心の声:
だったら、
今の自分にも同じ言葉をかけてあげてもいいんだよ。

自分:
……うん。
それなら、今日からできる気がする。



小さな実践で心に問いかけてみる

もしよければ、

今日は一つだけ、

こんな問いを自分に向けてみてください。

私は何を守ろうとして、この生き方を選んできたのだろう

認めてもらいたかったのかもしれない。

誰かを悲しませたくなかったのかもしれない。

傷つくことが怖かったのかもしれない。

答えを急がなくても大丈夫です。

その問いを持つこと自体が、

心を責める時間ではなく、

心を理解する時間へと変わっていきます。



私たちは、

間違った生き方をしてきたわけではありません。

その時々で、

自分を守るために必要な選択をしてきたのです。

そんな時におすすめしたい一冊があります。

嫌われる勇気

過去に決められた自分ではなく、

今ここから、どう生きるかを考えるきっかけを、

やさしく与えてくれる一冊です。




まとめ ー 今の自分にもここまで歩いてきた理由がある

私たちは時々、

今の自分を変えようとして焦ってしまいます。

でも、

その前に忘れたくないことがあります。

今の自分もまた、

これまでの人生を懸命に生きてきた結果だということです。

心は、

理由もなく今の生き方を選んできたわけではありません。

守りたかったもの。

大切にしてきたもの。

その積み重ねが、

今のあなたをつくっています。

だから、

過去の自分を責めなくて大丈夫です。

その意味に気づいた時、

私たちは無理に変わろうとするのではなく、

本来の自分を少しずつ思い出しながら、

新しい一歩を選べるようになっていくのかもしれません。



次回は、

新しい自分はどこから始まるのだろう

変わりたい。

そう思うことはあっても、

何から始めればいいのか分からなくなることがあります。

大きく変わろうとするほど、

心は少し怖くなってしまうものです。

新しい自分は、

特別な何かになることではなく、

小さな気づきや選択の中から、

静かに始まっていくのかもしれません。



※本記事にはアフィリエイトリンクを含みます。
当記事はAmazonアソシエイト・プログラムの参加者として、適格販売により収入を得ています。

いいなと思ったら応援しよう!